芸能

『美女ざんまい』~演歌歌手・水森かおりインタビュー

――現在、17年連続で紅白歌合戦に出場中。一昨年と昨年はイリュージョンに挑戦されました。何が一番難しかった?

水森 それを言うとタネ明かしに関わってくるので言いにくいんですけど(笑)。一昨年は何もないソファに布をかぶせてふわっと取るとそこに私がいるとか、空中浮遊や瞬間移動でドレスも変わっている…といったものでした。昨年は何もない箱から私が飛び出したり、女性の体を切断するというイリュージョン。12月に入ってから猛特訓を繰り返して、ゼロから覚えるので、青あざだらけでした。

――緊張する舞台で、歌もあるのに大変だ。

水森 最初はできるかな? と不安でした。歌だけでなくイリュージョンも成功させなくてはいけないわけですから。どちらも中途半端にならないか心配でしたが、終わってみるといい意味で気持ちが発散するんでしょうね。どっちにも集中できて、かえってよかったみたいです。教えてくださったメイガスさんにも「すごく筋がいい」とホメられたんですよ。

――今年は歌手デビュー25周年。残念ながら記念イベントはできなかったそうですが、YouTubeを始めたそうですね。

水森 はい。新しいことにチャレンジしようと、『水森かおりチャンネル』を始めました。昨年から準備を進めていたので、当初は曲のゆかりの地にロケに行こうとか、いろんな方に会いに行こうと計画していたんです。それこそ、小豆島には漁師さんのユーチューバーがいらっしゃるので、その方とのコラボも考えていました。現在は週に1回のペースで配信していて、「空いた時間で撮ってみた」という近況報告や、小豆島がある香川県のアンテナショップで購入した名産品の食レポをするなどしています。そのチャンネルで、11月1日から新たに始める企画があるんです!

“ご当地ソング”47都道府県コンプリート残り4県

――お、何やら大がかりなようですね。

水森 私のご当地ソングはアルバムに収録されてるのも入れると122ありまして、観光大使も23個務めさせていただいているので、その中から、歌の舞台やご縁のある皆さんとZoomで繋いで毎日アップするという企画『デビュー25周年記念 ご当地25カ所リモート行脚』を始めるんです。

――それは大変そうですが、ご当地の方は楽しみでしょう。ところで、そのご当地ソング、47都道府県コンプリートまであと4県だそうですね。歌っていない県は…。

水森 千葉、徳島、福岡と宮崎です。これはアルバムにも入ってない県なのですが、シングルになっていない都道府県はもっとあるんですよ。今は1年にシングル1枚のペースなので、それをコンプリートするには私、70歳くらいになっちゃうんです。

――122曲もあったら、歌詞を覚えるのも大変だ。

水森 そうですね。1つの県で何曲もあるので、歌詞がごっちゃになることもあります。歌いながら「あれ? これ、なんか違いますよね!?」ってお客さんに聞いたりして(笑)。

――残りの4県では、何を歌うんですか?

水森 隣の県の曲を歌ってます(笑)。でも、そこで皆さんに「(次こそ)待ってるよ~」と言われると、本当に励みになります。

――ということは、次の曲がその4県とは限らない?

水森 さて、どうなるんでしょう!?

――焦らしますねぇ。そこは男女の駆け引きに似てますね(笑)。

水森かおり◆みずもりかおり 8月31日生まれ。1995年『おしろい花』でデビュー。2003年の『鳥取砂丘』がロングヒットとなり、同年の『紅白歌合戦』初出場を果たす。アルバム『歌謡紀行19~瀬戸内 小豆島~』が好評発売中。

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