「整形費用も自腹」NewJeansだけじゃない!? 韓国アイドルを縛る“奴隷契約”の実態

NewJeans

韓国のガールズグループNewJeansが14〜17歳のときに結んだ専属契約書に、整形手術や肌のケアにかかった費用の相当部分をメンバーが負担する条項があった――。この米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の報道に、日本でも驚きが広がっている。

だが、美容費用まで本人らが負担する発想が注目を浴びたのは、今回が初めてではない。韓国芸能界には、夢を追う若者を契約で縛ってきた長い“前科”があるからだ。

整形費用の“相当部分”は練習生が後払い?

NYTによると、契約は2022年、5人がデビュー前に所属事務所『ADOR(アドア)』と結んだもの。『ADOR』は、BTSなどを擁する韓国の大手芸能企業『HYBE(ハイブ)』傘下のレーベルだ。

練習生時代の整形や肌管理の費用の相当部分をメンバーがあとから返済する内容で、未成年者の睡眠・休息・学習の権利を保障する政府の標準契約書の条項も欠けていたという。

これに対し『ADOR』と『HYBE』側は、整形の要求や本人の意思に反する推奨はしておらず、メンバーは練習生時代の費用を負担せずにデビューしたと反論。保護者も契約に同意していたと説明している。条項の存在と実際の請求は別問題で、真相は今後の検証を待つほかはない。

違約金は1億5000万ウォン級!?

韓国芸能界のグレーな契約をめぐっては、過去に当局が動いた例もある。2017年3月、韓国公正取引委員会(公取委)は『SM』、『JYP』、『YG』など大手芸能事務所8社の練習生契約書を審査し、6類型の不公正な条項を是正させた。

その中で目を引くのは違約金だ。6社は練習生の責任で解約となれば、事務所がレッスン代などに投じた投資費用の2〜3倍を請求できると定めており、公取委は1億〜1億5000万ウォン(約1100万〜1700万円)に達し得ると説明した。

さらに3社は、練習生契約の満了後も専属契約を結ぶ義務を課し、断れば投資費用の2倍を返還させる内容だった。夢を売る産業が、まず契約書で未来のアイドルたちを縛り付けていたわけだ。8社はいずれも審査中に自主是正したとされている。

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