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ブームの「昆虫食」アレルギーに注意! エビやカニで発症する人はNG

カブトムシ
カブトムシ(C)週刊実話Web

2050年に世界人口は100億人に達すると予想され、世界的な食糧危機に備え「昆虫食」が注目されている。

「昆虫の血液に含まれるタンパク質(アミノ酸)は、哺乳動物の牛や豚のアミノ酸構成に似ている。昆虫の血糖はトレハロース(天然糖質)で栄養価が高く、昆虫の脂肪は人間が日常的に食べている油に近い。しかも、昆虫には人間が必要とするビタミンのほとんどと、ミネラルが含まれているんです」(栄養管理士)

ヨーロッパでは、古代ギリシャや古代ローマでも昆虫が食されたという記録が残っており、中華料理にも昆虫食のメニューがある。

無印良品の「コオロギせんべい」が人気

「生活用品雑貨販売の最大手『無印良品』が昨年の5月に『コオロギせんべい』を発売したところ、えびせんのような味と好評です。都内には昆虫食専門のレストランも開店。理想的な美容食ということで、女性向けにコオロギやイモムシ、サソリなどを加工した昆虫食の自動販売機まで登場し、ブームの兆しを見せています」(フードライター)

ところが、アメリカ食品医薬品局(FDA)が、《魚介類のアレルギーがある人はセミを食べないでください》とツイートして警鐘を鳴らした。

「アメリカではセミのクッキーやチョコが人気なのですが、昆虫とエビやカニなどの甲殻類は同じ節足動物のグループに属し、アレルゲンの交差反応性によってアレルギー症状を起こす。セミだけではありません。節足動物を食べて湿疹、皮膚炎、気管支喘息、下痢症状などが起こる場合もある。アイドルがバラエティー番組の罰ゲームで、コオロギを食べて甲殻類アレルギーを発症したというケースも出ています」(都内皮膚科のアレルギー専門医)

いくら昆虫食が推奨されても、魚介類のアレルギーを持っている人は要注意!

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