清水由貴子『お元気ですか』とピンク・レディーの明暗 阿久悠が語ったデビューの舞台裏【スージー鈴木の週刊歌謡実話第51回】

清水由貴子『お元気ですか』

【スージー鈴木の週刊歌謡実話第51回】
清水由貴子『お元気ですか』
作詞:阿久悠
作曲:三木たかし
編曲:三木たかし
1977年3月1日発売

ピンク・レディーの陰にいた逸材

ある仕事でピンク・レディーについて調べていたら、突然、清水由貴子にぶち当たったのです。

ピンク・レディー――1970年代歌謡界、最高最大のブームを巻き起こした2人組。

その頂点となったシングル『UFO』(’77年)は、何と155万枚という売上枚数を誇りました。実は、その陰にいたのが、清水由貴子だったのです。

憶えている方も多いでしょう。歌手だけではなく、タレントとしても活躍。みなさんの脳内に浮かぶのは、例えばTBS系『欽ちゃんの週刊欽曜日』のコントなどで、何ともとぼけた味を披露している姿でしょうか。

そういえば、同じく’77年デビューの榊原郁恵、高田みづえと「三人娘」的にくくられたこともあったように記憶するのですが。

さて、ピンク・レディーと清水由貴子の因縁の話は後に回して、まずはデビュー曲の『お元気ですか』を聴いてみましょう。

阿久悠の歌詞と、三木たかしによるメロディーは、まさに「フォーク歌謡」。当時吹き荒れ始めたニューミュージックの香りを、しっかりとトッピングしたサウンドになっています。

さらに驚いたのが、NTV『スター誕生!』(スタ誕)出身の「アイドル」にもかかわらず、歌番組でフォークギターを抱えて歌っていたこと。

「お元気ですか 幸福ですか」という、しっとりとした手紙風(同じく阿久悠×三木たかしによる、あべ静江『みずいろの手紙』─’73年─を想起)の歌詞も含めて、機を見るに敏、ニューミュージックを捉えるのにも敏だった、阿久悠の戦略だったと思います。

そう、スタ誕。そう、阿久悠。

実は清水由貴子は、ピンク・レディーと同じ回のスタ誕「決戦大会」に出場。清水の方がピンク・レディーを抑えて、圧倒的な評価を得たのでした。

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