球団史上初「3人同時FA」…広島カープを襲うチーム崩壊と“泣きっ面に蜂”の舞台裏

来季はどこで投げるのか…(写真は床田寛樹投手)

広島の床田寛樹投手(31)が11月6日、国内FA権の行使を表明した。4日の森下暢仁投手(29)、5日の坂倉将吾捕手(28)に続く3人目で、今季権利を取得した3選手が全員宣言したことになる。

同一年に3人が行使するのは球団史上初。全員が国内他球団へ移れば、1993年のFA制度導入後でも初の事態と報じられている。

「評価を聞きたい」3人が口をそろえた理由

森下は「自分の評価を聞いてみたい」、坂倉も「どう評価されているのか気になる」と語った。床田も球団への感謝を口にしつつ「長くやりたいだけ」、「悔いのない選択をしたい」と他球団の話に関心をのぞかせたという。

広島は3人に残留条件を示し、宣言残留も認めている。森下には増額と複数年契約の提示があったとされるが、それでも移籍の可能性が高いとの声もあるから皮肉な話だ。

感謝を口にしながら、わざわざ他球団に評価を聞きに行く。その行動こそが、球団に対する辛辣な“通信簿”なのかもしれない。坂倉は「残ってほしい」と強く言われたことも明かしたが、もはや言葉だけで主力をつなぎ留められる時代でもないだろう。

2人で通算125勝の穴を36歳が埋める?

彼らが抜ける穴は決して小さくはない。床田は今季、自身初の開幕投手を務めて8勝6敗、防御率2.76。森下は7勝11敗、防御率3.60と苦しんだが、通算60勝の右腕で、8月以降は2.40と持ち直した。坂倉は4番で121試合に出場し、74打点はチームトップだった。

片や球団はこの日、ソフトバンクの東浜巨投手(36)を無償トレードで獲得した。通算76勝の実績はあるが、今季は一軍登板なし。床田と森下の通算125勝分の穴を、一軍登板ゼロの36歳で埋めるとは、なかなかの綱渡りだ。

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