球団史上初「3人同時FA」…広島カープを襲うチーム崩壊と“泣きっ面に蜂”の舞台裏

「借金21」まで沈んだ広島に残る理由は?

森下暢仁もFA行使!

こうした窮地を迎えた背景にはチームの停滞がある。今季は3年連続のBクラスが決まり、9月23日時点では54勝75敗4分け、借金21で最下位に沈んでいた。最終成績は61勝78敗4分けの4位。一部では「8年で7度のBクラス」との指摘もあるが、得点力不足は深刻で元選手の「ゾンビたばこ」事件も球団を直撃した。

新井貴浩監督は3度の辞意を慰留されて続投が決まり、松田元オーナーは「新井しか思いつかなかった」と語った。「消去法」の選定との声もある中、森下が移籍先を選ぶ判断材料として「勝ちたいという熱量」を挙げたのも、無関係とは言い切れないだろう。

黒田氏は「今は難しい」と断ったか

ちなみに、続投劇の裏側もドタバタだったらしい。FRIDAYは、鈴木清明球団本部長が次期監督の可能性を探って黒田博樹氏に打診したものの、「今は難しい」と返答されたと球団OBの証言として報じている。

OBは、戦力も整わない現状では得策でないと判断したのではと推測したというが、真偽は報道の域を出ない。ただ、レジェンドにすら尻込みされたとなれば、主力選手が“沈みかけた船”を警戒しても不思議ではない。

「11日解禁」広島の引き止めは通じるか

FA宣言した選手は10日に公示され、11日から交渉が解禁される。森下には巨人、ソフトバンク、DeNA、床田にはオリックスなど、坂倉には地元のロッテや西武が関心を示すと伝えられている。

3人全員が残れば笑い話で済むはず。だが1人でも去れば、低迷が続くチームの「崩壊」は、笑い話ではなくなる。問われているのは引き止めの条件より、「ここで勝ちたい」と思わせる力だからだ。

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