レイエスに4年最大64億円! 日本ハムの大盤振る舞いはソフトバンクへの宣戦布告か

本塁打は上回っても「116点差」の壁

象徴的なのがチーム成績だ。本塁打数は日本ハムの177本に対し、ソフトバンクは162本。数字上は日本ハムが上回っている。ところが総得点は591対707で、116点もの開きがあった。本塁打数では上回りながら、得点力全体ではソフトバンクに大きく水をあけられた形だ。

失点でも差は歴然としている。日本ハムの529に対し、ソフトバンクは452。チーム防御率も3.38と2.88で、投手陣を中心とした守りの差も大きい。ソフトバンクには本塁打王と打点王の二冠に輝いた栗原陵矢もおり、層の厚さは群を抜く。主砲一人を引き留めても、この差が埋まるわけではない。

主砲は残り、エースはメジャーへ?皮肉な構図

さらに皮肉なのは、同じ日本ハムで投手の柱がメジャー挑戦に向けて動き出したことだ。2年連続で最多勝に輝いた実績を持つ伊藤大海が、11月1日にポスティングによる手続きを開始した。伊藤は「できる限り早く進路を決め、12月までに報告したい」とコメントしている。

移籍先も契約も、まだ決まったわけではない。それでも、打線の柱に最大64億円を投じた直後に、投手の柱が海を渡る可能性が出てきた。主砲を残す一方で、エースはメジャー挑戦へ。来季の投手陣には不安材料が残る。

64億円は「宣戦布告」か、高価なお守りか?

資金力で勝るソフトバンクに対し、大型契約で対抗したように見える今回の動きを「宣戦布告」と呼ぶことはできる。もちろん球団がそうした意図を明かしたわけではなく、あくまで見立てにすぎない。

重要なのは、最大64億円が優勝への切符になるかどうかだ。日本ハムは打線の主砲を残すことには成功した。しかし、得点力の底上げ、投手陣の再整備、そして伊藤の去就と、宿題は山積みである。レイエスの残留は朗報だが、13ゲーム差は簡単には埋まらない。来季、日本ハムはソフトバンクの牙城を崩せるのか。64億円の真価が問われるのは、そこからだ。

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