甲斐拓也を5年15億円で獲得も、わずか2年で楽天へ…炭谷銀仁朗の二の舞か

楽天への移籍が発表された甲斐。ソフトバンク時代の輝きを取り戻せるのか

松井秀喜新監督が背番号「90」を披露し、期待に沸いた秋季キャンプ初日の10月30日。その華やかなスタートの裏で、巨人ファンを思わず呆れさせる電撃発表が飛び出した。

巨人がまたしても、FAで獲得した大物捕手を契約途中で手放したのだ。

巨人は10月30日、甲斐拓也捕手(33)が楽天へ金銭トレードで移籍すると発表した。甲斐といえば、2024年オフにソフトバンクから国内FA権を行使し、5年総額15億円(推定)の大型契約で巨人に加入した選手だ。それが、わずか2年でチームを去ることになったのである。

思い起こされるのが、2021年に巨人から楽天へ金銭トレードで移籍した炭谷銀仁朗のケースだ。FAで獲得した実績ある捕手を、契約期間の途中で楽天に送り出す――。巨人はまた同じような失敗を繰り返したのか。

■ 5年15億円の大型契約も…ファーム放置の末に「ポイ捨て」された甲斐の末路

甲斐は2024年オフ、ソフトバンクで長年正捕手を務めた実績を引っ提げ、巨人にFA移籍した。契約は5年総額15億円(推定)。阿部慎之助前監督のもと、チームの正捕手として期待されていたことは間違いない。

しかし、巨人での2年間は、期待されたようなものにはならなかった。

移籍1年目の2025年は68試合に出場し、打率2割6分、4本塁打、20打点を記録。8月には右手中指を骨折するアクシデントもあった。そして今季は、出場機会がさらに減少。13試合の出場にとどまり、先発マスクをかぶったのはわずか3試合だった。

夏場にはファームで過ごす時間も長くなり、巨人の捕手陣では大城卓三や岸田行倫らが起用されるようになった。8月26日のヤクルト戦では決勝ソロ本塁打を放ち、9月5日の広島戦でも本塁打を記録したが、レギュラーの座を取り戻すには至らなかった。

巨人の水野雄仁編成本部長は、甲斐について「出場機会が少なかった」と説明。本人がプレーできる環境を探していたところ、楽天との条件がまとまったという趣旨のコメントをしている。

選手にとって出場機会が重要なのは当然だ。しかし、そもそも巨人は何のために5年15億円もの大型契約で甲斐を獲得したのか。わずか2年で出場機会を失い、金銭トレードで送り出すのであれば、当初の補強方針そのものに疑問が残る。

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