DeNAが申告敬遠した栗原より怖かった? 古巣を知る山本祐大が日本一を決めた「皮肉な結末」

5月の電撃トレード、損得の「答え合わせ」

山本は2023年に東克樹とのコンビで最優秀バッテリー賞を受賞し、2024年は108試合で打率.291を記録してベストナインに輝いた。ただ、同年9月に骨折して離脱し、DeNAが日本一になったCSと日本シリーズには出場できなかった経緯がある。

今季は新体制のもとで28試合に出場していたが、5月12日に尾形崇斗投手、井上朋也内野手との1対2の交換トレードでソフトバンクへ移籍した。移籍後は55試合で打率.267、6本塁打、41打点とされ、新天地でも投手陣を支える存在になった。

一方のDeNAに加わった尾形は18試合に登板して16試合で先発し、7勝3敗、防御率3.29。井上は22試合で打率.205、2本塁打、6打点という数字が報じられている。

数字だけを見れば、双方が戦力を得た取引だった。それでも最終盤の大一番で、古巣の前に立ちはだかったのは手放した正捕手だった。

木村社長が語った「いいことばかりではない」

DeNAの木村洋太球団社長は試合後、このトレードについて「いいことばかりではない」と述べつつ、1年で結論を出せる話ではないとの考えを示した。尾形は先発ローテーションの一角を担い、井上も長打力を発揮している。両チームの選手が戦力になっているという認識だ。

DeNAは今季71勝69敗3分けの3位でシーズンを終えながら、CSを6連勝で突破して日本シリーズに進んだ。しかし本番では開幕から3試合続けて延長戦を落とし、第4戦も逆転負け。相川監督は「選手の差ではない」と述べ、小久保監督との差だと責任を背負い込んだ。

勝負を避けた先に待っていた“元正捕手”

トレードの評価は来季以降に持ち越される。ただ、栗原を歩かせた先に、自らが送り出した捕手が待っていたという光景は、DeNAにとって忘れがたい一幕になったはずだ。

続投が決まった相川監督が、この悔しさをどう来季に生かすのか。そして尾形と井上が、山本に並ぶ存在感を示せるのか。5月の「答え合わせ」は、まだ途中経過にすぎない。

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