相棒は“出戻り”でしか回らない?…亀山薫から神戸尊へ、前代未聞のリレーの裏側

シーズン途中の交代という異例

今回の交代は、進め方も異例である。相棒の交代は約5年ぶり、通算5度目だが、シーズン途中でバトンを渡す“リレー”は前例がないと、番組側も打ち出している。

公式に明かされているのは「今シーズンのどこか」ということだけで、いつ、どのような形で神戸が登場するのかは分からない。ネット上では相関図をもとに、リレーの時期や理由を考察する声も広がっている。

初回では、右京も知らない亀山の過去が事件に絡んだ。長く連れ添った相棒の物語を厚く描いたうえでのリレー、という見立ても成り立つだろう。

水谷豊は、長い歴史を刻んできた相棒だからこそできる、特別な試みだと語る。及川光博も、話を聞いたときは率直に驚いたと打ち明けているが、制作側にとっては25周年にふさわしい贈り物という位置づけなのだろう。次回は28日の放送予定。ファンの関心は、しばらく途切れそうにない。

数字が示す“懐かしの顔”の効能

では、“出戻り”はどう数字に響いているのか。亀山が復帰したseason21の平均世帯視聴率13.3%だったが、season22は11.2%、season23は10.5%と下降が続いた。

初回に限れば、season23の12.6%、season24の10.4%(最終回スペシャルは10.3%)に対し、今回は11.0%と持ち直している。なお、初回の世帯視聴率はseason23の時点で、season1から23まで連続2桁と報じられていた。今回もその水準は維持した形だ。もちろん、これを交代の効果と断定することはできない。

懐かしい顔が戻る安心感は、長年のファンにとって何よりの贈り物だろう。一方で、新しい相棒が育ちにくいという見方もできる。出戻りは、四半世紀を走る相棒の底力なのか、それとも苦肉の策なのか。その答えは、バトンが渡される瞬間に見えてくるのかもしれない。

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