ロブチェン三冠へ王手も…菊花賞3000mに潜む“人気馬の落とし穴”



二冠馬が菊で敗れた前例

歴史を振り返れば、二冠馬の前に「菊の壁」が立ちはだかった例もある。1992年のミホノブルボンは、無敗で皐月賞と日本ダービーを制し、シンボリルドルフ以来の無敗三冠に挑んだ。ところが菊花賞では、当時の芝3000メートルのレコードで駆け抜けたライスシャワーの2着に敗れている。

ロブチェンが同じ道をたどると言いたいわけではない。ただ、スピードと完成度で世代を引っ張ってきた馬ほど、スタミナ比べで別の強みを持つ馬に出し抜かれる。長丁場にはそんな怖さがある。神戸新聞杯で鼻差まで迫り、優先出走権を得たアルトラムスなど、巻き返しを狙う馬も待ち受けている。

杉山調教師と松山に懸かる金字塔

それでも、偉業が実現したときの価値は計り知れない。松山騎手はデビューからの名コンビで、2人は2020年にもデアリングタクトで牝馬三冠を達成した。勝てば、同じ騎手と調教師による牡牝ダブル三冠は史上初となる。

さらに2000年以降の三冠馬ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルは、いずれも神戸新聞杯を勝って菊花賞を制しており、ロブチェンも同じ王道を歩んできた。

追い風のデータと、未知の3000メートル。後押しする材料と足をすくいかねない材料が同居する一戦である。競馬史に新たな1ページが刻まれるのか。ファンの視線は、淀の長丁場に注がれている。

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