ネットカフェの「完全個室」が売春の場に? 潜入ルポで女性たちが明かした“金欠”の事情

「摘発強化」の後、女性たちはどこへ?

こうした証言の背景には、数年前から“客待ち”売春で有名になった東京・大久保公園周辺の摘発が厳しくなったことがある、と見る関係者もいる。

「大久保公園周辺の若い“立ちんぼ”女性には、ホストやメンズ地下アイドルにはまって多額の借金を抱え、その返済で売春をしていた人が多かったといいます。しかし、多くの女性が摘発され、今は近くのラブホテル街に移動しましたが、稼ぎが悪いというのです。そうした女性たちの一部が、個室型ネットカフェにこもり、スマホ1台でSNSや出会い系アプリを使って男を集めるようになっていると聞きます」(同)

もっとも、これらはあくまで関係者の証言でありにわかには信じがたい。女性たちの移動を裏付けるデータが確認できないからだ。

「悪用」との声も…完全個室をめぐる証言

鍵付きの完全個室は、仕事や休息のために使う客にとっては便利な設備だ。ただ、第三者の目が届きにくいという特徴ゆえ、売春の場所にも使われているとの声がある。

個室型ネカフェで売春する女性に複数会ったという40代会社員が証言する。

「都内にもそうした女性が集まるといわれるネカフェが複数あり、女性らは地名の一部や店名の頭文字だけを書いた隠語でXなどに宣伝投稿しています。多くは大久保公園周辺での客待ちや出会いカフェでの売春経験があると聞きました」

「追っかけ代」に追われ…通う女性の告白

こうした証言を聞いた本誌記者は、平日の夕方、都内某所にあるこの手の女性が多いといわれるネカフェを訪れてみた。

細い廊下の両脇に個室が多数並ぶ店内のドリンクコーナーで、周囲を気にしながらスマホを操作する女性を見つけ、「ひょっとしたら待ち合わせですか?」と声をかけると、個室で客を取るために来ていると明かした。

「短大に通っているんですが、メンズ地下アイドルの追っかけ代でお金が大変で。友達が『個室ネカフェで稼げるよ』と勧めてくれたので、週数回、1回3時間ぐらい滞在してます。Xやマッチングアプリは怪しい人ばかりなので、店内で声をかけてきた人の中から選んで、お金をもらうことが多いですね」