ミサイル部品の半数が偽造品か…核保有国気取りの北朝鮮が抜け出せない“ロシア頼み”

兵員不足を北朝鮮兵が補う構図

ただし、ロシア軍は全体として深刻な兵員不足に陥っている。ウクライナ軍が無人機やAIを駆使した精密攻撃を加えており、ウクライナ参謀本部の発表では、ロシア軍の1日の損失(死傷者)は1000人を超える日が続いているからだ。

「プーチン氏は9月28日、下院選での与党『統一ロシア』の大勝を踏まえ、軍人の定員を1万5500人増の155万500人とする大統領令に署名しました。一方、ゼレンスキー氏は同日、『ロシア領内には8000人以上の北朝鮮軍兵士がおり、さらに1万人規模の兵力を派遣する準備が進められている』と明らかにした。今後、反撃が必要な他の地域に配備される可能性もあるとしています」(前出・国際ジャーナリスト)

ロシアを背に韓国への挑発強化

兵員の供給への見返りにロシアからは、最新軍事技術が北朝鮮軍に移転されつつある。ゲランの技術共有は、その一端にしかすぎない。北朝鮮はロシアを背景に韓国への挑発をエスカレートさせてもいるのだ。

9月21日、南北軍事境界線の南側で韓国軍兵士3人が負傷した事故では、国連軍司令部が北朝鮮の「停戦協定違反」との判断を下したことから、韓国の統一部長官が謝罪を求めると、「笑わせるな」と一蹴し、謝罪どころか終始高圧的な態度を続けている。

日本海に放たれた新型ミサイル

10月3日早朝には、日本海に向けて弾道ミサイルを発射した。不規則に機動してコースを変えながら、大気圏内を飛翔する迎撃が不可能とされる極超音速ミサイルとみられる。

このミサイルについては、米空軍および海軍のコブラボールなど米軍の主要な偵察機が日本海上空に集結し、密着監視を行っていたことが確認されている。北朝鮮がミサイルの射程や探知の有無を探るため試射を繰り返すのを受け、米軍が精密追跡していることを示している。

「偵察機は、米空軍の特殊偵察機『RC―135Sコブラボール』、海上監視無人偵察機『MQ9Bシーガーディアン』、次世代偵察・電子戦航空機『アレス(ARES)』の精鋭3機です。北朝鮮の金与正・朝鮮労働党総務部長は、日米韓当局がミサイルの飛行距離を700キロ前後と発表したことについて、『敵は1次跳躍点以降からは目標を見失った』と述べ、嘲笑していました」(北朝鮮ウオッチャー)