【大相撲】史上最速タイ6場所で新十両の旭富士…「史上最強の新弟子」が誓う九州場所での“1場所通過”と新十両優勝

日本相撲協会公式サイトより

横綱大の里(26)が1年ぶりに涙の優勝を果たした九州場所後、番付編成会議が開かれた。この会議では"史上最強の新弟子"とささやかれていた西幕下筆頭、旭富士の史上最速タイとなる初土俵から6場所の十両昇進が決まったが、その実力のすごさが注目を集めている。

関取衆を圧倒した“謎の黒マワシ”…4年半の潜伏期間に培われた怪物ぶり


いかにこの旭富士が怪物か。その存在が騒がれたのはまだデビュー前。旭富士が所属する伊勢ケ浜部屋といえば、大相撲界最大の大部屋だ。そんな有望力士揃いの関取たちを向こうに回して圧勝する謎の黒マワシの力士がおり、取材に訪れる報道陣の間で「あれは誰だ?」と噂になった。それがモンゴル出身の旭富士だった。

2021年春、神奈川県内の旭丘高を卒業して伊勢ケ浜部屋に入門したものの、当時、部屋には照ノ富士(現・伊勢ケ浜親方)がおり、原則1部屋1人という外国出身力士枠の兼ね合いでデビューが遅れた。このため、旭富士はひたすら稽古しながら枠が空くのを待つ、4年半の我慢の日々を送ることになった。

この待機中にメキメキと実力をつけ、秋場所で関脇を務めた熱海富士をはじめ、新小結の伯乃富士や義ノ富士らもカブトを脱ぐ存在になったのだ。

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横綱の名を継ぎ4場所連続V…肋骨骨折を乗り越えて掴んだ関取の座


そんな旭富士にやっと出番が回ってきたのは去年の九州場所。期待の高さは、入門時の師匠、先代伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士、現・宮城野親方)が自分の四股名を贈ったことでも分かる。その期待に応え、序ノ口デビューからいきなり25連勝。序ノ口、序二段、三段目、幕下と4場所連続して各段で優勝して周囲を驚かせた。そして、先場所、難関といわれる西幕下筆頭でも6勝1敗の好成績を挙げ、易々と十両昇進を決めたのだ。

「それも夏巡業で肋骨を骨折して、思うように稽古できなかったそうです。師匠の伊勢ケ浜親方は『よくあれで勝ち抜いたな』と感心していました。まさに怪物ですね」(大相撲担当記者)

笑顔なき昇進会見…九州場所での新十両優勝と「1場所通過」宣言


昇進会見の旭富士は、記録タイの快挙にも笑顔なし。「来場所で上がるから」と、九州場所での新十両優勝と1場所での幕内昇進を宣言した。目標は横綱で、もっと愛される力士になりたいとも語る。九州場所は11月8日から福岡国際センターで開催される。伊勢ケ浜部屋の関取はこの昇進で10人になった。師匠と同じ新十両優勝へ、目が離せない。

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