サッカーが結んだ芸人2人の運命――カカロニが明かすコンビ結成までの紆余曲折

カカロニ

初舞台で勝利もまさかの退所宣言

──すがやさんはどうしてお笑いの道に進むことに?
すがや お笑い番組が好きで、夜中にたまたま見た『ゴッドタン』(テレビ東京系)の初回特番に衝撃を受けました。あと、「受験勉強のお供に」と母がラジオを買ってくれて、『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の大ファンになったんです。

──ハガキ職人だったそうですね。
すがや 初めて読まれたのは『エレ片のコント太郎』(TBSラジオ)か、『アンタッチャブルのシカゴマンゴ』(同)だったかな。僕はハガキ職人に憧れがあって、みんなが高校で不良っぽくなっていく中で、童貞っぽさを強調する方がかっこいいと。これは後で知ったんですけど、母も昔、ハガキ職人だったんですよ。

──深夜ラジオのネタみたいですね。
すがや そのうちに『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』が終了しちゃったんです。高3の冬でしたね。あのラジオは、まるでお二人と友達になったように錯覚させる番組で…。それでくりぃむさんに会いたくて、芸人を目指したんです。

──お二人が出会ったのもサッカーが縁だそうで。
栗谷 僕はスクールJCA3軍の通称“阿佐ヶ谷クラス”という、初日の説明で「1年間何も教えなかったらどうなるのか見てみたい」と言われるような、まるで人体実験のようなクラスだったんですが、あんまりな境遇だったので、みんなでお笑いの勉強をして、最終的に僕らが1軍の座を勝ち取ったんです。で、僕はそのまま人力舎に。

──ドラマみたいですね。互いにコンビを解散したタイミングでお二人が出会うわけですね。
栗谷 サッカーとくりぃむさんが好きで、趣味がめっちゃ合ったんです。それが2015年末。そこからコンビ結成まで半年です。

──妙なブランクがありますね?
栗谷 まず一緒にサッカーしましょうと。芸人チームでフットサルの大会に出て優勝したんですよ。

──お笑いの大会じゃないんですね。
栗谷 そのときのMVPの賞品が日本代表戦の観戦ペアチケットで、観戦するうちに「じゃあ組もうか」と。半年後に人力舎のライブがようやく決まり、フリーだったすがやに来てもらって、それがカカロニの初舞台なんです。だけど、そのときのマネジャーが出番直前に「ネタつまんなかったら、もう来なくていいから」と。

──こわっ!
栗谷 それが結構ウケて、対戦相手に勝ったんです。でも、僕はマネジャーへの怒りもあって、そのまま「辞めます」と。
すがや ビックリしましたよ。勝ったのに急に「辞める」って言うから。
栗谷 相方に伝えてなかったんですが、「栗谷君だけは残っていいよ」なんて言われて…。これがスベってたら「居させてください」って頼み込んだと思うんですけどね。ちなみに、そのマネージャーは退社してます。そこから2人でキャラクターや方向性を決めて、テレビに出ることを目標にライブに出ようと。最初の目標は『おもしろ荘』(日本テレビ系)でした。