『有吉の壁』レギュラー終了で“壁芸人”に大量失業危機!? 制作費高騰が映す地上波テレビの限界

有吉弘行(C)週刊実話Web
日本テレビ業界におけるコスパのシビアさが注目を浴びている。その代表例が日本テレビ系の人気バラエティー番組『有吉の壁』で、同番組は6年半にわたるレギュラー放送に幕を下ろした。

9月30日に放送された2時間スペシャルには、65人の“壁芸人”が集結。山梨県の富士急ハイランドを舞台に、最後まで有吉弘行(52)を笑わせようと渾身のネタを披露した。

もっとも、番組そのものが終わったわけではない。日本テレビは同日、12月に年末特番を放送すると発表。さらに動画配信サービス『Hulu』では、有吉が監督を務める「アドリブシリーズ」の新作『アドリブヤンキードラマ』の制作と独占配信も決定している。

それでも、毎週水曜のゴールデンタイムを支えた人気番組のレギュラー終了は、テレビ業界に大きな衝撃を与えた。

キー局の編成マンたちは頭を抱え、悲鳴を上げている。「ついに、ここまで来たか」と、テレビ業界全体に暗い影を落としているのが、今回の決定なのだ。

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制作費2000万円超えも…人気番組終了の舞台裏

2015年に特番としてスタートし、2020年4月からレギュラー化された『有吉の壁』。その人気を支えたのは、毎回異なる施設や街を舞台に、大勢の芸人たちが体を張って笑いを生み出す独特の番組スタイルだった。

しかし、その豪華な制作体制がテレビ局の経営環境にとって大きな負担となっていたという。

「日テレは『総合的な判断』などと説明していますが、本音は制作費の逼迫でしょう。毎週数十組の芸人を呼び、商業施設を貸し切りにするロケ費用に加え、警備費や人件費の高騰が重なり、1本あたりの制作費は2000万円を超えることもあった。コア視聴率こそ取れていたものの、コスパを求めるスポンサーのシビアな目線をごまかしきれなくなったんです」(他局編成担当者)

実際、10月2日発売の『FRIDAY』も、番組終了の背景として制作費の問題を報道。出演者のギャラに加え、ロケ地の手配、警備、移動、人件費などによって制作費が2000万円を超えるケースがあったと伝えている。

日本テレビは9月10日の秋改編説明会で、レギュラー放送終了について「総合的な判断」と説明し、若年層から支持されていたことも認めている。

つまり、制作費の高騰が終了の一因として指摘されている一方、局側がそれだけを理由として公式に認めたわけではない。

ちなみに、有吉本人もラジオ番組で、若い世代には支持されていたものの、50代以上の視聴者にはあまり見られていなかったという趣旨の発言をしている。

視聴率と制作費のバランスに、厳しい判断が下された可能性はある。