『有吉の壁』レギュラー終了で“壁芸人”に大量失業危機!? 制作費高騰が映す地上波テレビの限界

 

“壁芸人”たちを襲う仕事激減の危機

コスト削減の大号令の下、テレビ局が今後注力するとみられているのは、有吉や指原莉乃、かまいたちといった一部のトップ層が回すスタジオトーク番組や、少人数で成立するロケ番組だ。

これに真っ青になっているのが、『有吉の壁』でブレイクを果たした若手・中堅の“壁芸人”たちだろう。

「最終回のロケには65人もの芸人が集結しましたが、カメラが止まった後は、完全にお通夜状態でしたよ。きつねや、ぱーてぃーちゃん、かが屋など、『有吉の壁』で“テレビ向けのキャラ”を作ってきた連中にとって、番組の終了は死活問題。ネタ番組が少なくなっている今、テレビへの露出とギャラが減ってしまう恐れがあります」(芸能プロ関係者)

『有吉の壁』は、若手や中堅芸人たちが自らのネタをゴールデンタイムで披露できる貴重な舞台だった。

とにかく明るい安村、チョコレートプラネット、かが屋、きつね、ぱーてぃーちゃんなど、個性豊かな芸人たちが番組を盛り上げてきた。

レギュラー枠を失ったことで、こうした芸人たちのテレビ出演機会が減る可能性は否定できない。

ただし、番組は12月の特番で復活する予定であり、Huluでの新作制作も決定している。出演者の仕事が一斉になくなると決まったわけではない。

レギュラー放送で育った芸人たちが、今後どのような舞台で活躍するのかが問われる。

地上波テレビの“終わりの始まり”か

今回の『有吉の壁』レギュラー終了は、単なる一番組の編成変更では済まされない。

地上波テレビが直面する構造的な問題を浮き彫りにしているのだ。

「制作費をケチり、こぢんまりとしたスタジオ番組ばかりを量産すれば、視聴者のテレビ離れはさらに加速する。その受け皿になるのが、潤沢な制作費を誇るNetflixやAmazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスです。莫大な資本を投下した戦略的エンタメでなければ人は振り向かない。日本のテレビ局だけが内向きなコストカットに走り“ガラパゴス化”しています」(メディア事情に詳しい関係者)

動画配信サービスが大型作品へ積極的に投資する一方、広告収入を中心とする地上波テレビは、視聴率や制作コストを厳しく見極める必要に迫られている。

大人数の芸人を集め、毎回異なるロケ地でネタを披露する『有吉の壁』のような番組は、テレビならではの醍醐味を味わえるコンテンツだった。

そんな人気番組でさえ、毎週のレギュラー放送を維持できなくなった。

10月21日からは、岡田准一(45)が司会を務めるクイズ番組『THE FLOOR』が後継の水曜午後7時枠でスタートする予定だ。

そして『有吉の壁』は、12月の年末特番で再び視聴者の前に帰ってくる。

毎週の放送から特番へと形を変えて、これまでの人気を維持できるのか。それとも、今回の決定が地上波バラエティー番組の転換点になるのか。

テレビ界の“壁”は、想像以上に高そうだ。

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