【國澤一誠のゾッとする実話怪談 第十夜】 タコ公園――深夜の不良グループを襲った惨劇

とある公園にあるタコの滑り台で起きた悲劇とは…
皆様、子供の頃によく遊んでいた公園はありますか?

これは以前、リスナーの方から寄せられた、とある公園にまつわるお話です。

その公園には、おそらくタコをモチーフにしたであろう少し変わった大きな滑り台がありました。高かったり低かったり、曲がっていたりと、5箇所ほどの滑り口がついている巨大な遊具です。そして中心部分は空洞になっていて、子供なら5〜6人は入れるくらいのスペースがありました。

しかし、その遊具は設置からわずか数年で、忽然と撤去されてしまったそうです……。

■ 夜の公園に響く「女のすすり泣き」と、5箇所の滑り台

その地域では、夜になるとその遊具から女性のすすり泣く声が聞こえてくるという噂がありました。
さらに声が聞こえてからしばらくすると、5箇所の滑り台から、スーッと大量の血が流れてくる。

地元でそれを目撃した人は、かなりいたそうです。

ある日の夜、やはり公園から女性のすすり泣く声が聞こえてきました。
そのとき公園にいた不良グループのひとりが、「可哀想やろ!? 俺が行って除霊してくるわ!」とふざけて、滑り台を勢いよく駆け上っていったのです。

下に残った友達が「おい! 除霊できたか!?」と大声で尋ねました。

しかし、返事はありません。

「もうええってふざけるなって! 除霊出来たんか!?」

再び叫んだそのとき、すぐ後ろから声が響きました。

「まーだだよ」

■ 逆さまに滑り降りてきた友人と、119番の応答

誰もいないはずの場所から聞こえた、女性の声。

驚いて振り返ると、そこには制服を着た女の子が立っていました。
手首からは血がポタポタと垂れ落ちており、ゆっくりと滑り台を指さしながら、ケタケタケタケタと笑ったそうです。

女の子が指さす方へ視線を向けると――先ほど上へ登っていった男の子が、スーッと頭から逆さまになった状態で滑り台を滑り降りてきました。

「おい! やばいって! ここやばいって!!」

焦って男の子に駆け寄り、ふと滑り台を見上げると、そこは赤く染まるほどの血でべったりと濡れていました。

「おい……大丈夫か? 大丈夫か!?」

声をかけながら男の子の姿を見た瞬間、言葉を失いました。首にスパッと何かで切られたような痕があり、そこから血がどくどく、ドクドクと溢れ出ていたのです。

パニックになった友達は慌てて救急車を呼ぼうと、震える手で119を押して電話を耳にあてました。

すると、電話の向こうから、先ほどの女の子の声が聞こえてきました。

『……まだあいてるよ』
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