【國澤一誠のゾッとする実話怪談 第十夜】 タコ公園――深夜の不良グループを襲った惨劇



頭上から聞こえた〝ペチペチペチ・・・〟という奇妙な音の正体とは


■ 「ペチペチペチペチ……」闇の中から響く奇妙な音

恐怖のあまり、携帯をうわっと投げ捨ててしまいました。
周りに女の子がいないか必死で確認しても、どこにも姿はありません。

我に返り、「救急車を呼ばないと」と四つんばいになって投げ捨てた携帯を取りに滑り台の方へ向かうと、頭上から音が聞こえてきました。

ペチペチペチペチ……

そーっと上を見上げてみると、あの中心にある5人ほど入れる空洞のスペースに、先ほどの女の子がしゃがみ込んでいました。
手で床をペチペチペチペチと叩き、「こっちにおいで」と誘うように叩いているのです。

その女の子の横には、首が90度傾いた別の女の子が並び、ペチペチペチペチと床を叩いている。

そして、その奥からは――首から血を流した、目の前で倒れているはずの彼が、虚ろな顔でペチペチペチペチと床を叩いていました。

その瞬間、「もう死んでいるんだ……」と悟ったそうです。

■ タコ公園に残された、悲劇の真相

後々、警察の調べで分かったことですが、その遊具からは不自然に一本の釘が飛び出していました。夜中の暗いところを勢いよく駆け登ったため、その釘で首を切ってしまったのだそうです。

風化していた事故でしたが、この遊具では以前にも女の子が転落して首の骨を折って亡くなっており、さらにその前には、いじめを苦にした女子高生が手首を切って自殺をしていました。彼女が命を絶った場所こそが、あの中心にある5人ほど入れる空洞の空間だったのです。

もしかすると、友達のできなかったその女子高生が、寂しさのあまり、みんなをあの空洞の中へ誘い込んだのかもしれません……。

皆様も、公園の遊具で遊ぶ時はどうか気をつけてください。

【関連】【國澤一誠のゾッとする実話怪談】第八夜 電車の隙間――あの日から、ホームの下が見られない【関連】【深淵ホラー劇場:映画界が封印した『G級の神々』】#12 フランス発・異色ホラー『ハウス・オブ・VHS』