「性的加害に同意したわけではない」セクシー女優・博多彩葉が突いた“職業差別”…「差別と区別は違う」と訴え

「性的加害に同意したわけではない」とSNSでの心無い言葉に対してポストした博多彩葉 (Instagramより)


◆「性を仕事にしている=何を言ってもいい」ではない

セクシー女優として活動する博多彩葉が10月9日未明、X(旧Twitter)で、職業を理由に性的な言葉をぶつけられることへの怒りを表明した。「セクシー女優だから何言ってもいいみたいな風潮やめませんか?」「人が死にますよ?」と訴え、性を仕事にしていることと、性的な加害に同意することは別だと強調した。

投稿では、「性的にどう見るかは自由でも、その見方を本人に直接ぶつけることは別」と説明。尊厳を繰り返し踏みにじる行為は人の心を壊すとして、「間接的な殺人になり得る行為」と強い言葉で警告し、「境界線を超えてくる人は許しません」ともつづっている。

投稿に対しては、「どんな仕事でも人としての尊厳は変わらない」「何を言ってもいいわけではない」「文字の暴力に気づけない人がいる」といった賛同の声が寄せられた。悪質な投稿には法的措置を求める意見も見られる。

一方、異なる角度からの指摘もあった。あるユーザーは、成人向け作品の中には犯罪行為などを題材にしたものもあり、作品と現実の区別が十分でない人に誤った認識を与える可能性はないのかと問題提起。作品上の演技と、現実の個人に向ける言葉をどう切り分けるかという論点を投げかけた。

ただし、作品の内容を批判することと、出演者本人に性的な侮辱や嫌がらせを向けることは同じではない。作品への批評がどこまで許されるかという問題と、個人の尊厳を傷つけてよいかという問題は、分けて考える必要がある。

◆「差別と区別は違う」職業のリスクと偏見の境界線

今回の議論で、もう一つ注目されるのが、博多と一般ユーザーとのやり取りだ。

あるユーザーは、AV女優という職業には結婚や転職などで不利益を受ける可能性があり、世間から好意的に見られない場合もあると指摘。職業を選ぶ以上、そうした現実を知っておく必要があるという趣旨の意見を述べた。

これに対し、博多は「世間に好意的に思われてない、はあなたの主観ですよね」と反論。さらに、「差別と区別は違います」としたうえで、職業に伴う現実的な不利益を語ることと、偏見を“当然の現実”として再生産することは別だと主張した。

博多は、結婚や就職に関する指摘についても、当事者として業界を見てきた立場からすると違うと反論。「かなり乱暴な一般論」と批判している。

ここには、簡単には片づけられない問題がある。職業によっては、周囲の理解や就職などで難しさに直面する可能性がある。そうしたリスクを伝えること自体が、ただちに差別になるわけではない。一方で、「その仕事を選んだのだから不利益を受けても仕方がない」と結論づければ、偏見を追認することにもなりかねない。

現実的なリスクを伝えることと、そのリスクを理由に当事者の尊厳を軽視すること。その違いをどう捉えるかが、今回のやり取りの核心といえそうだ。

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