南野陽子『話しかけたかった』が映す“ナンノ時代”と1987年の王道ポップス【スージー鈴木の週刊歌謡実話第48回】


【スージー鈴木の週刊歌謡実話第48回】

南野陽子『話しかけたかった』

南野陽子『話しかけたかった』
作詞:戸沢暢美
作曲:岸正之
編曲:萩田光雄
1987年4月1日発売

80年代アイドル四天王の個性

前々回、福永恵規『風のInvitation』の回で、私は、あまり根拠なく、こう書きました。
――おニャン子クラブのファンの中に福永恵規派は少なかったと思います。おそらくは都会派・洗練志向、キャンディーズでいえばミキ派とかぶるはず。その1人は、そう私です。

しかし記事がアップされたら、珍しく反響があったのです。「俺も、私も」という感じの。

実際「ミキ&サトミ(恵規)派」比率は少ないと思うのです。キャンディーズ&おニャン子でいえば「スー&新田恵利派」や「ラン&国生さゆり派」に対して。

でも、比率が少ない分、少数派同士で徒党を組みたい気持ちもあって「俺も、私も」となったのだと思うのです。

では、今週は1980年代後半の話をしましょう。

おニャン子以降、徐々に「冬の時代」を迎えていくアイドル界を守ったのが中山美穂、浅香唯、南野陽子、工藤静香でした。ちなみにこの4人は全員’85年デビューです(工藤は「セブンティーンクラブ」として)。

はい、では読者のみなさま、あなたはこの中で誰派でした? もちろん私の言いたいことは「ミキ&サトミ派」は、ナンノ(南野陽子)に行っただろうということです。

4人の中で、もっとも都会的で洗練されたイメージ。逆にいえば不良度やセクシー度の低さがよかったのでした。

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