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東京五輪期間中に“首都直下地震”発生か…専門家も危惧する「前兆」とは?

(画像)Damir Khabirov / shutterstock

千葉県館山市で6月15日、幻の巨大ザメ『メガマウスザメ』が岸壁に沿うように、体を揺らしながら泳いでいる姿が発見された。体長は約4.5メートルで、16日昼頃にも同じ場所で目撃されていた。

「深海魚のメガマウスザメ(全長4~7メートル)が発見されると、近く大地震があるといわれてきました。調べてみると、1994年11月29日に福岡・博多湾で発見され、2カ月後の95年1月17日に阪神・淡路大震災が発生。2011年1月14日には、三重・尾鷲市沖で見つかり、同年3月11日、東日本大震災が起きています。深海ザメの発見と大地震の発生は一種の都市伝説化しているのです」(サイエンスライター)

都市伝説は「宏観異常現象」と言い換えてもいいかもしれない。これらの伝説には根拠もある。例えば、ナマズが暴れると大地震が起こるという伝承について、武蔵野学院大学特任教授(地震学)の島村英紀氏が解説する。

「大地震の際には微弱な電流が地面を流れる。それをナマズが持つセンサーが感じて、暴れだすと考えられているのです。メガマウスザメはこれまで目撃例や捕獲例が世界であまりなく、どういうセンサーを持っているのか、まったく解明されていない。従って、もしかしたら大地震が起きるかもしれないし、ないかもしれない。そういうことしか言えないんですよ。住処にしている水深200メートルは真っ暗です。そのため、捕食は目を頼りにすることはできない。センサーが発達していることは、容易に推測することはできるんですが…」

コロナもまん延で世界中からバッシング

首都直下地震の場合、震源は東京湾、相模湾、千葉県沖になることが有力視される。メガマウスザメが千葉・館山で見つかったとなると、岩石が擦れ合うことによって発生する微弱な電流を感じて海面近くまで浮上してきたとの仮説が立てられるわけだ。

前述したように、過去にはメガマウスザメの発見からおおむね2カ月で大地震が発生している。今回のケースでは、最悪、東京五輪期間中と重なることになる。

「ただでさえ、新型コロナ感染拡大に敏感になっている折、首都直下型地震が襲えば大パニックは避けられない。当然、東京五輪は即中止です。来日した選手や大会関係者は、地震の余波で出国することすらままならず、不安な生活を強いられる。ただ、マスコミは各国から来ているので、日本政府の後手後手の対応、東京の惨状などをリアルタイムで発信することになる。当然、〝どうして東京五輪を開催したのか〟〝最悪の事態を想定していなかったのか〟と、日本は世界中からバッシングされることになるでしょう」(全国紙社会部記者)

感染拡大と巨大地震のダブル対策は整っているのか。

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