「死体役」だった田中圭が今や主演…『容疑者 室井慎次』に潜む超ぜいたくな端役たち

元から怪物級だった脇の布陣

忘れてはならないのは、もともと脇を固める顔ぶれが破格だったことだ。主演の柳葉敏郎を軸に、田中麗奈、哀川翔、八嶋智人といった個性派が主要キャストを固め、さらに弁護士役に柄本明、検察官役に佐野史郎、灰島事務所の弁護士役に吹越満と、実力者が当たり前のように並ぶ。

そこへ、のちに主演級となる田中圭が遺体として横たわり、のちに多くの作品で活躍する野間口徹が敵方の弁護士として立つ。これだけの顔ぶれを一本の映画で揃えるのは、いまなら簡単ではないだろう。まさに"超ぜいたく使い"と呼ぶにふさわしい。

14年ぶり新作で「踊る」再燃

折しも『踊る大捜査線』シリーズは、14年ぶりの新作『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』が9月18日に公開された。9月27日までの10日間で観客動員149万人、興行収入21.5億円を突破するなど好調で、シリーズ過去作はテレビで順次放送され、10月2日からは一部の劇場で復活上映も始まった。『容疑者 室井慎次』が改めて脚光を浴びたのも、その流れといえるだろう。

もし見返す機会があれば、主役の室井だけでなく、画面の隅に並ぶ脇役の顔にも注目してほしい。映画の公開は2005年8月、いまから21年も前の話だ。端役を笑うなかれ。いま画面の隅で倒れている無名の若手が、21年後に主演を張っているかもしれないのだ。

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