「死体役」だった田中圭が今や主演…『容疑者 室井慎次』に潜む超ぜいたくな端役たち

当時は無名、その後時の人へ…

10月1日夜にフジテレビ系で放送された映画『容疑者 室井慎次』をめぐり、SNSがちょっとした"宝探し"で沸いている。注目を集めたのは、いまや主演級の俳優となり、昨年不倫疑惑騒動で注目を集めた田中圭(42)が、路上で背中を刺されて倒れている「死体役」で出演していたことだ。「出てたんだ!知らなかった」という驚きの声が上がった。

だが、この作品の"ぜいたくさ"は田中だけではない。21年前の公開当時は脇に回っていた顔ぶれを今の目で見直すと、とんでもない布陣が浮かび上がってくる。

遺体として登場した田中圭

『容疑者 室井慎次』は『踊る大捜査線』シリーズのスピンオフ作品で、柳葉敏郎演じる室井管理官が、捜査の責任を問われて逮捕されるという異色の物語だ。

田中圭が演じたのは、食品輸入代理店の社員・黒木孝夫。事件の被害者として、冒頭では路上に倒れた遺体の姿で登場する。顔はほとんど映らないものの、のちに映る捜査資料の顔写真で本人と確認できる。その後も回想場面などで姿を見せるとされ、いわば"死体役"ともいえる扱いだった。

作品の公開は2005年。当時はまだブレイク前だった田中は、その後じわじわと活躍の場を広げ、2018年の『おっさんずラブ』で一躍注目を集めた。SNSには「死体役は無名時代の田中圭」といった声も並び、下積み時代を懐かしむ空気が広がった。

亡くなる役は、もう一人いた

実はこの映画で命を落とす人物は、田中圭だけではない。物語の発端となるのは、被疑者として取り調べを受けていた巡査・神村誠一郎が、逃走中に車にはねられて死亡する出来事だ。この神村を演じたのが山崎樹範である。

端役どころか物語の鍵を握る人物だが、その後も映画やドラマで活躍を続ける山崎と、いまや主演級の田中圭が、ともに「命を落とす役」だったと思うと、なかなか皮肉な顔合わせだ。

そしてもう一人、見逃せないのが野間口徹だ。灰島法律事務所の弁護士・根本強兵として、室井を追い詰める敵方の陣営に名を連ねている。野間口は現在も映画やドラマに数多く出演しており、当時は"悪役事務所の一員"だった人物が、いまや各作品で見かける存在になった。時の流れは、実に不思議で、実に痛快である。

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