具志堅「那須川天心が2ポイント勝っていた」も…井上拓真は再々戦を「これで最後です」と拒絶

再々戦は一転「これで最後」

試合後、天心は井上を称えて深々とお辞儀をし、リング上で涙をこらえきれなかった。会見では「負けた気がしてない」と胸中を明かした。ただし同時に「ボクシングで負けた」とも語り、ポイントゲームでの敗戦を認めている。ボクサーとしての限界を問われると「限界は感じてないっすよ」と返した一方、今後については「わかんないです」と言葉を濁した。

注目は、井上の再々戦への姿勢だ。試合直後のリング上では、天心が他団体のベルトを取れば第3戦もあり得るのではと、含みを持たせていた。ところが会見では「今はもう休みたい」と語ったうえで一転、「これで最後です」ときっぱり。今大会のキャッチコピーが「これで最後だ。」だったことを受けた発言で、同席した大橋秀行会長も「3度目はないな」と同調したという。

“惜しい”の先にある課題

天心は4月にエストラーダを9回終了TKOで破り、指名挑戦権をつかんでいた。それでも世界王座には届かず、前戦から307日ぶりの再戦でも同じ結果に終わった。キックボクシング時代に無敗を誇った“神童”も、ボクシングでは「惜しかった」という評価が先に立つ。

具志堅氏の「勝っていた」は、天心にとって救いになるのか。本人が「ポイントゲームで負けた」と受け止めている以上、次に問われるのは、採点の余地を残さない勝ち方だろう。

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