DeNA構想外・藤浪晋太郎「二軍では防御率2.69」なのになぜ? 32歳で再起は可能なのか



落合氏(右)山本昌氏が指摘していた藤浪の改善点とは


◆落合博満が示した「欠点を武器にする」発想

一方で、まったく異なる角度からこの問題を捉えていたのが落合博満氏である。

落合氏は藤浪の圧倒的な球威と直球の威力を高く評価する一方、プレートを踏む位置や体のラインなどフォームの細かなばらつきに言及。その上で落合氏が示していたのは、制球難をすべて消し去ることを目指すのではなく、藤浪最大の武器である球威を失わせないという発想だった。

制球難そのものを肯定するわけではない。だが、欠点を完全になくそうとするあまり、最大の武器である160キロ級の球威まで失ってしまえば元も子もない――。落合氏が示したのは、そんな逆転の発想だった。

◆藤浪は「制球難を直す」のか、それとも「荒れ球を生かす」のか

山本昌氏の「フォームを整えて再現性を高める」発想と、落合博満氏の「欠点を無理に消さず球威を生かす」発想。「制球難を直す」という一つの答えだけでは、藤浪という投手を語り切れない。

これまでのキャリアにおいて、藤浪は制球改善に向けた様々なフォーム改修に取り組んできた。しかし、課題を完全には克服できないまま一軍の舞台で乱れてしまう現状を鑑みれば、次に彼を獲得する球団に求められるのは、単に「制球難を矯正する」ことだけが正解ではないのかもしれない。

◆32歳の藤浪 獲得球団は現れるのか?

現時点で具体的な移籍先は決まっておらず、この32歳の豪腕に手を差し伸べる球団が果たして現れるのかが最大の焦点となる。

もし新天地が決まるとすれば、先発ローテーションとしての起用だけでなく、負担の少ない中継ぎなど別の起用法を試す可能性もあるだろう。

DeNAでの2シーズンでは一軍で結果を残し切れなかったものの、今季のファームでは防御率2.69、62奪三振という確かな数字を残している。32歳の藤浪が再び一軍のマウンドで結果を残せるのか。今後の動向が注目される。

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