石橋静河に加賀まりこ「ぶりっ子ヒロインはやるな」 NHK朝ドラ『ブラッサム』が問う令和のヒロイン像

ヒロイン像一新!?(NHKのXより)

9月28日にスタートするNHK連続テレビ小説『ブラッサム』は、22日に特番「もうすぐ!連続テレビ小説『ブラッサム』」が放送されて以降、注目度がうなぎ上り。特番で明かされたヒロインの"大きなヘアスタイル"に込められた人物設定の意図も大きな反響を呼んだ。

17日には現行作『風、薫る』のヒロイン・見上愛、上坂樹里からバトンを受け取るセレモニーも行われ、主題歌はYOASOBIの『咲き誇れ』であることも明かされたが、実はその陰で7日の完成披露試写会で大先輩女優が主演の石橋静河(32)に投げかけた言葉が、「令和の朝ドラヒロイン像を考えるうえで、見過ごせないもの」として話題を呼んでいるのである。

加賀まりこの異例の提言

7日、都内で行われた完成披露試写会には、石橋と"二人一役"で葉野珠を演じる加賀まりこも出席した。1943年生まれの加賀は10代で銀幕デビューして以来、恋愛遍歴も含め世間の耳目を集めながら60年以上にわたって独自の道を歩んできた大女優だ。

その加賀は、オファーを受けた当初「石橋さん演じるヒロインがずっと頑張っているのに、なんで85歳(の自分)が急に出てくるのかな」「作品や視聴者の邪魔になるのが一番嫌」だったと吐露。制作陣に対しては「綺麗事にしないで」とクギを刺し、石橋には「ぶりっ子ヒロインはやらないで」とアドバイスを送ったと伝えられている。長く俳優人生を歩んできた加賀らしい、歯に衣着せぬ助言だった。

宇野千代に重なる自由な女

ちなみに、石橋演じる葉野珠は、作家・宇野千代をモデルにしたオリジナルキャラクターだ。宇野は明治から昭和にかけて『色ざんげ』『おはん』などを世に送り出す傍ら、数々の恋愛・結婚を経験しながら創作活動を続け、雑誌『スタイル』の創刊や着物デザイナーとしても活躍。90年には文化功労者に選ばれ、80代半ばで発表した自伝的大作『生きて行く私』は100万部を超えるベストセラーとなった人物だ。

劇中の珠も、山口・岩国での幼少期から上京、関東大震災や戦争、結婚と離婚、倒産と借金までも経験しながら、時代の価値観に縛られず自分の人生を切り開いていく女性として描かれる。試写会で石橋は「本当にお祭りが始まった」と充実感をにじませ、この作品が「たくさんの人の背中を押す作品に」なってほしいと語ったが、加賀の言葉は、自由を求めて生きる珠のキャラクターとも重なって見えるのだ。

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