佐藤二朗『踊る大捜査線』には残った…スピンオフ降板から映画公開で見えた"現在地"

なぜ映画本編には残ったのか

結果として佐藤は、警視庁クリニックの医師・指方輝役として映画本編に出演し続けることになった。映画側は当初から出演変更の予定はないとしており、佐藤自身も一度は求めたカットを撤回。降板したのはあくまでスピンオフドラマであり、映画本編とは制作・公開の位置づけが異なっていたことも大きいとみられる。

つまり「佐藤二朗が『踊る』を降板した」わけではなく、正確には「スピンオフからは離れたが、映画本編には残った」というのが実際の構図だ。

宙に浮いたままのスピンオフ

一方、当のスピンオフドラマの行方は今も定まっていない。本広克行監督は7月9日、自身のXで「再起動中の二朗さん主演スピンオフドラマの制作再開!」と発信し、いったんは前向きな展開を見せた。しかしその後、複数のメディアがこのスピンオフ自体の制作中止を報じており、9月に入ってからも明確な続報は出ていないのが実情だ。

なお9月にはPrime Videoで瀧川英次主演の別のスピンオフ『捜査資料管理室〜青島俊作、空白の13年〜』が配信されており、「佐藤の代役では」との誤解がネット上で広がる一幕もあった。

新章に立つ「踊る」シリーズ

映画『踊る大捜査線 N.E.W.』は、1997年のドラマ放送開始から続くシリーズの最新作で、青島俊作の物語としては14年ぶりの新章となる。指方輝という役どころが今後のシリーズに今後どう関わっていくのか、そして宙に浮いたままのスピンオフドラマは再始動するのか――佐藤二朗をめぐる「踊る」との関係は、まだ完全には決着していない。

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