不祥事続き広島カープが立ち返るべき黄金伝説 黒田博樹メジャー大型契約より古巣を選んだ男気の正体【スポーツ界"男気列伝"】

伝説の男!

損得抜きに夢を追い、いざという時には身銭を切って弱者を救う――スポーツ界には、そんな男気を体現する者たちがいる。シリーズ「スポーツ界"男気列伝"」。今回は、メジャーの大型契約を断り、恩義ある古巣・広島東洋カープに復帰、25年ぶりのリーグ優勝に導いた元エース、黒田博樹を振り返る。

金では買えない「最後の決断」

広島カープは今季、ゾンビタバコの使用による羽月隆太郎の逮捕に端を発し、選手の家宅捜索、暴行疑惑、果ては根性焼き疑惑までが報じられる混乱ぶりを見せている。

このモラルハザードな体たらくぶりにファンも怒りを通り越しあ然としているが、チーム内のムードを改善・更生させるためにも、決して忘れてはならない“男気伝説”が存在するのだ。

その選手こそが黒田博樹――。寡黙で感情をあまり表に出さず、ヒーローインタビューでも必要以上に自分を語らない男。それでもファンが彼を「男気の人」と呼んだのは、人生最大の決断があまりにも鮮烈だったからだ。

2014年オフ、メジャーリーグ7年目を終えた黒田は、依然として先発投手として高い評価を受けていた。米国では残留なら大型契約が見込まれ、その金額は日本円で20億円規模とも報じられた。

誰もが「もう数年はメジャーだろう」と考えていた。ところが、黒田が選んだのは広島東洋カープへの帰還だった。球界は騒然となった。

「まさか、本当に帰ってくるのか」

その衝撃は、FA移籍のニュースとはまったく違う種類のものとして報じられたのだ。

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