右膝手術の横綱・豊昇龍が窮地…稽古総見で相撲取れず秋場所休場濃厚、迫る横審の厳罰

豊昇龍智勝

夏巡業も終わり、秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)に向け力士たちの稽古にも熱が入ってきた。

そんな中、右膝のケガで巡業不参加だった横綱豊昇龍(27)が危機的状況に立たされている。

先場所(名古屋場所)の豊昇龍は13日目を終えて7勝6敗となり、負け越しの危機が迫った14日目、右内側側副靱帯損傷などの診断書を協会に提出して突如休場。千秋楽の夜に帰京し、翌日、都内の病院でMRI検査などを受けると、医師から「手術しなければ、復帰に1年かかる」と告げられという。

「そのため、7月29日にじん帯を修復する手術を受け、1週間ほど入院。8月の夏巡業は全休し9月1日から四股を踏む稽古を再開したものの、回復が思わしくない。4日の横綱審議委員会(横審)による稽古総見にも姿を見せたが、右膝にサポーターを装着したままで相撲を取ることはなく、四股やすり足、ダンベルを使った上半身のトレーニングのみ。横審が見守る稽古総見で相撲を取らなかったのは本人史上初めてです」(相撲担当記者)

本人はこの際、「相撲を取りたかったけど、医者に『まだ取っちゃいけない』って止められている」「ここでケガが悪化したら、もう終わりなので。ちゃんと治していきたい」と、無理はしない姿勢を明言した。

また、秋場所出場についても「直前まで出るかどうか分からない。できるだけ出るように準備してますけれど」と明言を避けたが、この日の様子を見る限り、9月13日から始まる秋場所にはとても間に合いそうもない情勢だ。

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 「早すぎた横綱昇進」の代償…過半数を占める休場と八角理事長の責任

3場所連続の休場となれば、横綱在位9場所のうち休場が5場所目になる計算で、在位期間の半分以上を占めることになる。しかも、いまだに横綱での優勝はゼロ。となると、またもや「横綱にするのが早過ぎた」論が持ち上がるのは確実だ。

稽古総見を視察した八角理事長(元横綱・北勝海)も「まだまだじゃない。この時期にできないようじゃ、難しいでしょう」と、秋場所出場に厳しい見方を示している。

「豊昇龍の昇進前2場所の成績は13勝、12勝の優勝。もう1場所、様子を見るべき、という声も強かったんですが、ちょうど照ノ富士の引退と重なった上、ロンドン公演が迫っていた。半ば強引に上げちゃったんですね。そのツケがこの始末。八角理事長の最大の汚点ですよ」(大相撲担当記者)

横審の苦言と「決議」の影…背水の陣で迎える今後の土俵

もう一つ、豊昇龍にとって怖いのが横綱のお目付け役、横綱審議委員会の出方だ。名古屋場所後の同委員会では、大の里と共に「横綱としての責任や自覚を一層、自分自身に問いかけてほしい」と大島理森委員長から苦言を呈された。

「今回は激励、注意、引退勧告のいずれの決議も見送られましたが、大島委員長自身が『その前段階かもしれない』と含みを持たせています。もし秋場所も休場となると、次こそ何らかの決議が出される可能性が大」(同)

いよいよ豊昇龍は追い詰められた。

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