いつまで「最後」を売り続ける!? 活動終了後も続く“嵐コンテンツ”の異様な生命力

「終わった」が輝かしい価値になる

ここで強調しておきたいのは、今回の発表が嵐の活動再開を意味するものではないことだ。新たなツアーや新曲が発表されたわけでもない。

むしろ興味深いのは、活動していない時間さえコンテンツになる、嵐というブランドの底知れぬ強さである。

「コンサートが終わればライブ映像が残る。そこに舞台裏のドキュメンタリーが加わる。今後も過去の映像や楽曲などが見直されれば、『最後の日』は一日で終わらず、何度でも再生されることになる。芸能界では『活動終了』となれば、その後は過去の存在になっていくケースも珍しくない。ところが嵐の場合は逆だ。終わったからこそ、その最後の瞬間が輝かしい価値になっているともいえるのです」(芸能記者)

「ファンファースト」の先にあるもの

もちろん、これを単純に「飽くなき商魂」と見るのは乱暴だろう。活動休止から約6年を経て5人が再集結し、ファンに直接感謝を伝えるために行われたのが今回のツアーだったことは、最終公演の内容からも明らかだ。

ただ、ファンを大切にするからこそ、最後の瞬間を記録として残す。記録として残すからこそ、ファンは再び見ることができる。そして「もう一度、嵐を見たい」という気持ちが生まれる――この循環こそが、国民的アイドルだった嵐というグループの特殊性なのかもしれない。

「活動終了からまだ3カ月余り。12月には是枝監督によるドキュメンタリーと、ラストツアーの映像が待っている。これはファンにとっては嬉しい“最後のプレゼント”だが、見方を変えれば、また一つ『嵐を終わらせない理由』が生まれたともいえますね」(同)

果たして嵐が本当に終わるのは、5人がステージを降りた5月31日だったのか。それとも、ファンが「もう一度見たい」と思わなくなった日なのか。

26年半走り続けた国民的グループは、活動を終えた後もなお、「嵐という時間」を更新し続けている。

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