福永恵規『風のInvitation』が映す“おニャン子クラブ絶頂期”と1986年の最高傑作【スージー鈴木の週刊歌謡実話第45回】

福永恵規『風のInvitation』

【スージー鈴木の週刊歌謡実話第45回】
福永恵規『風のInvitation』
作詞:秋元康
作曲:高橋研
編曲:佐藤準
1986年5月21日発売

40年後に見えてきた本当の魅力

たまに動画サイトなどでおニャン子系が流れてくると、がっかりする自分がいます。「こんなに素人芸だったのか」と。

こちらの目も肥えてしまったのでしょう。令和アイドルのビシッと決まったダンス、(おそらくは機械で補正して)ビシッと決まった音程に慣れてくると、おニャン子系の踊りや歌は、まるで学芸会のように見えてくる。いや、今の学芸会は、もっとレベル高いかも。

なぜこんな話をするかと言うと、40年前の私が、周囲の思春期男子同様に、おニャン子クラブやフジテレビ系『夕やけニャンニャン』に入れ込んだからです。

その40年前=1986年は、おニャン子というムーブメントが最高潮に達した年。そして私が上京した年でもあります。

右も左も分からない大都会の中(大げさですが。まさにそんな感じに見えた)、下宿にある小さな10型テレビでみるおニャン子クラブととんねるずが癒しだった時代が、確かにあった。

しかし、ピークアウトは急速で、翌’87年には番組終了、おニャン子クラブも解散してしまうのですが。
さて今週は、そんな実に短かった絶頂期おニャン子系における最高傑作ソングをご紹介します。
最高傑作と断言するのは、単純に曲がよく出来ているからなのですが、「学芸会レベルのおニャン子系にも、こんないい曲があったんだよ!」と主張したい気持ちもあります。「確かに全体的には学芸会だけど、曲まで学芸会と思うなよ」と。

傑作度において、すでにご紹介した新田恵利『冬のオペラグラス』と並ぶのが、今回の『風のInvitation』です。もちろん両曲とも’86年のシングル。

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