五輪代表・近藤心音「いじめ・パワハラ」告発に波紋…2大会連続“直前欠場”で反応が分かれる背景

いじめや嫌がらせを告白した元五輪代表・近藤心音さん(Instagramより)

「ごめんなさい、ちょっとそろそろ我慢の限界なので話します」――。23歳の元五輪代表が、ついに口を開いた。

今年6月に現役を引退したフリースタイルスキー女子スロープスタイルの近藤心音(ここね)さんが8月24日、インスタグラムでナショナルチーム内のいじめや嫌がらせ、帯同トレーナーからのパワハラを告白。2800字を超える長文には、「ここに居たら心が死ぬ」とまで追い詰められた心境がつづられていた。

近藤さんは北京、ミラノと2大会連続で五輪本番直前に負傷し、競技を断念。今回の告白では、これまで表に出ていなかったチーム内の凄絶な事情にまで踏み込んでいる。

「心が死ぬ」23歳の元五輪代表が明かした壮絶なチーム内事情

近藤さんの投稿によると、今年2月のミラノ・コルティナ五輪期間中、膝の負傷で競技コースを滑れないと分かって号泣していたところ、帯同トレーナーから耳元で「今何が悲しいの?」と嫌味を言われ続けたという。さらにInstagramのメッセージ画面の背景写真を「悪ガキ」「くそガキ」といった意味の英語スラングが入った画像に変更されたとも訴えている。

また、世界選手権後の遠征中には複数選手から集団で無視されるいじめを受け、コーチに相談したものの「お前がセンシティブになり過ぎているだけだ」と一蹴されたと明かしている。精神的ストレスから10日間で4キロ激痩せし、「ここに居たら心が死ぬ」と感じて23歳での電撃引退を決断したという。

2大会連続で本番直前に欠場…近藤心音に向けられた「心ない声」

近藤さんをめぐっては、今回の告白以前から、SNS上で厳しい声が向けられていた背景がある。

2022年の北京五輪では大会直前の公式練習中に右膝の前十字靱帯と半月板を損傷し欠場。そして復活を期して臨んだ2026年のミラノ・コルティナ五輪でも、本番直前の公式練習中に左膝の前十字靱帯や内側側副靱帯などを損傷し、出場を断念することとなった。

2大会続けて五輪本番の舞台に立てなかったことで、本人には心ない言葉も飛んだ。実際、ミラノ五輪前には一部から「もし選ばれても次は辞退して」といった声も寄せられ、近藤さんが「辞退するもしないも枠を掴みとった私が決めること」と毅然と反論したことも報じられている。

そして今回、近藤さんが明かしたのは、そうした外部からの誹謗中傷だけではなかった。今回告白されたチーム内での嫌がらせや冷遇は、「五輪に出られなかった選手の恨み節」という単純な話ではない。本人が「なぜ自分が引退するまで追い込まれたのか」を、これまでの凄絶な経緯とともに説明したものなのだ。

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