「M-1出場」を逮捕報道に付ける意味ある? 藤井ペイジが苦言、有吉弘行は「さすが元藤井ペイジ」に



「1回だけ出た人を『元お笑い芸人』って付けてネットニュースにするのやめなはれ」とポストした藤井ペイジ

丸茂容疑者は実際にプロ所属…それでも「M-1出場」を強調する意味は?

もっとも、誤解のないようにしておきたいのは、丸茂容疑者に「M-1出場歴」があること自体は紛れもない事実だという点だ。

M-1グランプリ公式サイトのデータベースにも、丸茂容疑者が「クラシックトースト」のメンバーとして掲載されている。所属は「プロ(吉本興業)」、職業は「芸人」と記載されており、2023年の結成当時にプロとして活動していたこと自体は確認できる。

しかし、同年のM-1で決勝に進出したのはわずか10組であり、クラシックトーストがテレビなどで大きな実績を残したわけではない。

世間一般が「M-1出場者」と聞けば、「テレビで活躍する有名芸人」や「賞レースの上位進出者」を思い浮かべがちだ。実際の知名度や活動規模とかけ離れた「M-1」という大きな大会名を事件報道の肩書として強調することに、違和感を覚える読者が出るのも無理はない。

「M-1」はプロだけの大会ではない 「出場歴」と「知名度」は別物

M-1グランプリは、プロ芸人だけを対象とした大会ではない。公式の参加規定でも「結成15年以内(2011年1月1日以降の結成)」「プロ・アマ、所属事務所の有無は問いません」と明記されている。

アマチュアであっても、予選の舞台に立ちさえすれば公式に「M-1出場者」としての記録が残る仕組みだ。

つまり、M-1出場歴があることと、テレビで広く知られた人気芸人だったことは必ずしもイコールではないのだ。

「M-1出場」は事件報道の肩書として必要なのか

M-1に出場したことは事実であり、当時プロとして活動していたことも事実だ。だからこそ今回、問われているのは「M-1出場歴が嘘か本当か」ではない。事件報道において、その経歴をどこまで大きな肩書として扱うべきなのかという問題だ。

「M-1出場歴があるなら『元お笑い芸人』でいい」のか。それとも、事件そのものと直接関係のない「M-1」という名前まで見出しに掲げる必要があるのか。

藤井ペイジの疑問に、有吉弘行が「さすが元藤井ペイジ」と笑いを交えて返した今回の一件。M-1に出場したという事実と、それを逮捕報道の“看板”としてどう扱うかは、別の問題なのかもしれない。

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