新庄剛志、12億円を蹴った男が明かした"22億円の悲劇"【スポーツ界"男気列伝"】



「俺も、俺も」――22億円を失った男が後輩に送ったエール

新庄の男気が最も色濃く出たのは、実は引退後のあるエピソードだと言われている。

日本ハム監督となった新庄は、後輩・大谷翔平選手が元通訳・水原一平氏の違法賭博問題に絡み、口座から巨額の資金を不正に送金される被害に遭った際、こう振り返っている。

自身もかつて資金管理を任せていた人物に約22億円を預け、その大半――残高2200万円しか残っていなかったという壮絶な過去を、笑いながら明かしたのだ。そして、

「俺は(大谷の)お兄ちゃん?」

冗談めかしながらも、新庄はこう続けた。

「人間はだいたい3日で忘れるから。大丈夫、大丈夫」

派手な言動の裏で、後輩の心情にそっと寄り添う――このギャップこそが、新庄が愛される理由なのかもしれない。

BIG BOSSという生き方

「2022年、日本ハム監督就任にあたり『1年間だけ登録名を新庄剛志からBIG BOSSへ変更する』と発表した際も、球界内外で賛否両論が巻き起こった。それでも新庄はぶれることなく、この流儀を貫いた」(同)

前例のない挑戦を面白がり、周囲の評価よりも自分が信じる道を選ぶ――その姿勢は、現役時代に12億円という大金を蹴った決断と、根っこの部分でつながっている。

損得勘定を度外視した決断力。そして後輩への気配り。新庄剛志という男の"男気"は、こうした逸話の積み重ねによって、今も多くのファン魅了しているのだ。(敬称略)

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