高杉吏麒が20歳でフリー転向 JRA最優秀新人に何が起きたのか、三浦皇成の過去と重なる「フリーの現実」

若手有望株の高杉吏麒騎手が突然フリーに(Instagramより)

20歳での電撃フリー転向…JRA発表と「空白の2週間」

JRA(日本中央競馬会)は8月6日、2024年の最多勝利新人騎手賞を受賞した高杉吏麒騎手(20)が、栗東・藤岡健一厩舎を離れ「栗東・フリー」へ所属変更したと発表した。

デビュー3年目で年間74勝を挙げた若手有望株に何が起きたのか。7月下旬から続いた「空白の2週間」、元騎手・藤田伸二氏のYouTube配信で広がった“朝寝坊・逆ギレ説”、そして三浦皇成も経験した「フリー騎手の現実」――。20歳の才能が迎えた転機を追う。

元騎手・藤田伸二氏のYouTube配信で広がった「朝寝坊・逆ギレ」説

JRAからの発表は「栗東・フリーへの変更」という事実のみで、所属変更の具体的な理由については明らかにされていない。公式説明がないことでネット上ではさまざまな憶測が飛び交っているが、そこに一気に火を付けたのが元JRA騎手・藤田伸二氏の発言だった。

藤田氏は8月6日夜、自身のYouTubeライブ配信で今回の件に言及。配信内では、深酒による調教欠席や遅刻、それを巡る厩舎側とのトラブルが背景にあった可能性に触れ、「厳しく指導した藤岡健一調教師に高杉騎手が反発した」といった趣旨の見解を語った。

さらに、馬主関係者向けの通達文書の存在や、温厚で知られる藤岡調教師の逆鱗に触れたとするエピソードにも踏み込んだことで、競馬ファンの間には「単なる所属変更では済まないのではないか」という見方が急速に広がった。

もっとも、これらは藤田氏が配信内で紹介した情報や見立てであり、JRAや当事者によって事実関係が確認されたものではない。

一方、高杉騎手は過去にも、2024年7月の新幹線乗り遅れによる盛岡競馬場での前検量遅刻で騎乗停止処分を受け、今年3月には移動中のスマートフォン不適切使用による騎乗停止処分も受けている。こうした経緯があるだけに、今回の「空白の2週間」とフリー転向についても、ファンの間でさまざまな見方が広がっている状況だ。

【関連】「3年間も隠し持ち…」園田競馬7騎手の集団スマホ不祥事が暴いた"監獄ルール"の限界。JRA藤田菜七子の悲劇はなぜ繰り返されるのか