40度超の酷暑の中で高齢者が避難する地獄 熊本地震・被災者が直面する二重の苦しみ

高齢者は一時的な県外避難が必要かも

熊本で起きた地震が被災者たちを苦しめている。

7月28日午後4時27分ごろ、熊本県宇城市と八代郡氷川町で最大震度7を観測する地震が発生。気象庁が「令和8年熊本地震」と名付けたこの地震の震源は熊本県熊本地方で、震源の深さは推定16キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7.1だった。

サイエンスライターが説明する。

「地震の原因は10年前に起こった熊本地震の震源の一つが動いたことにある。前回割れずに残った部分が今回、ずれ動いたんですよ」

10年前の熊本地震との共通点

この地域には、県中央部を北東から南西に隣接して走る断層帯が存在する。このうち南側を走る日奈久断層帯の北端で、2016年4月14日にM6.5の前震が発生した。そして、2日後の16日に北の布田川断層帯でM7.3の本震が発生したと考えられているのだ。

10年前の熊本地震では、4月14日の午後9時26分に前震が発生。2日後の16日、午前1時25分に本震が発生した。益城町で震度7が2度発生したことになる。同一町内で震度7が2度発生する事態は、観測史上初めてのこと。この地震で278人が犠牲になったが、約8割は避難生活のストレスによる災害関連死だったという。

サイエンスライターが、こう続ける。

「熊本にとっては、再び無常の激震となりました。橋は崩落し、いたるところで地割れが発生。信号は消え、家の屋根は崩れ落ちた。熊本市内の病院には、心肺停止の人が50人以上運び込まれた。まさに阿鼻叫喚の地獄絵図です」

このままでは、とんでもないことになる。防災ライターの渡辺実氏が、こう警鐘を鳴らす。

「40度を超える暑さの中で、高齢者が生きることはできません。私は、彼らの県外避難を提案します。思い切ったことをやらないと大変なことになる。それにしても、こうしたことは10年前にも熊本地震を経験しているのだから分かっていたはず。だが、県の役人は全く分かっていない。もし何もやらなかったら、大変な被害が出ますよ」

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