40度超の酷暑の中で高齢者が避難する地獄 熊本地震・被災者が直面する二重の苦しみ

死者数の推移と被害の全容

高市早苗首相は30日、首相官邸で開かれた熊本地震非常災害対策本部会議で、死者30人が確認されていることを明らかにした。災害との関連を調査中の事案も含まれるという。

熊本県災害対策本部は同日夕方、「令和8年熊本地震」に関連して34人の死亡が確認されたと発表した。県警の報告をまとめたもので、このうち市町村が災害が原因で死亡したと確認した死者は25人。人的被害は120人に上るとしている。

イオンモール爆発事故の衝撃

イオンによると、被災した商業施設「イオンモール熊本」(嘉島町)では、夏休みで当日は約3000人が来店していたという。地震発生後に館内放送と避難誘導を開始。館内にいた客と従業員合わせて約4500人の避難誘導が完了した50分後の午後5時50分ごろ、建物の南側中央部分に爆発が起き、2階部分が崩落したという。

イオンの吉田昭夫社長は29日午後4時半から熊本市内で行われた記者会見で、「命を失われる方々がおられるという事態を招き、慚愧の念に堪えない。深く深くおわび申し上げる」と、まず頭を下げた。そして、「亡くなられた方や負傷されたみなさまに、当社として誠心誠意対応していく」と語った。

爆発が起きた原因については「現場の状況を確認するとガス爆発の可能性が高い」と言いつつ、「消防とも協力し、情報は共有している。(消防の)きちんとした見解が出てから公表させてもらった方が良いと思う。推測では言えない」と断定は避けた。7月30日には経済産業省が現場調査を開始。原因究明を進めている。

熊本県の発表によると、8月1日に同施設の捜索・救助活動が終了。12人が救助され、このうち7人が死亡、5人がケガをした。

また、日本製紙八代工場では、巨大な煙突が倒壊し11人が生き埋めとなり、閉じ込められていた11人全員が救助されたが、うち9人が死亡した。

さらに、被災地では多数の家屋が倒壊し、熊本市などで8件の火災が発生している。