北朝鮮がドローン生産大国へ スパイ天国・日本の精密部品が大量生産を支える驚愕の舞台裏

北朝鮮のドローン量産計画

この構想は7月27日、ウクライナの非営利団体『公益ジャーナリズム研究所(PIJL)』の代表が、韓国のNGOなどが共催したオンライン会議の中で明らかにしたもの。

「北朝鮮はドローンの大量生産の好条件として、①工科系の教育水準の高さ、②豊富な労働力、③日本・中国製部品へのアクセスが可能――この3つを備えている点を挙げています」(軍事アナリスト)

すでに北朝鮮は昨年、代表団を複数回にわたりロシアへ送り込み、ロシア軍の訓練体系や実戦経験を研究したほか、ドローンの運用・対ドローン防御、電子情報、電子戦などの分野で新たな戦術や教義を取り入れている。「北朝鮮が世界的なドローン生産国へ発展する可能性に備える必要がある」とPIJL代表は警鐘を鳴らした。

北朝鮮は7月27日を「祖国解放戦争(朝鮮戦争)」の戦勝節として祝った。その前日、金正恩総書記はこの戦争で戦死した毛沢東元中国国家主席の息子・毛岸英の墓を訪れている。あからさまに「中国とは肩を並べて戦い、ロシアとは現在肩を並べて戦っている」ことを強調したのだ。

AI誘導ミサイルと火星11の実戦データ

6月25日、北朝鮮の朝鮮中央通信は正恩氏が前日に実施された兵器試験を視察したと伝えた。ロイター通信によれば、正恩氏は韓国方面を想定した火力の近代化に関連し「自動化」「長距離化」「超精密化」を重視するよう指導した。

「5月には、戦術弾道ミサイル、長射程多連装ロケット砲、AI誘導型の巡航ミサイルなどを組み合わせた試験が行われています。北朝鮮は戦術弾道ミサイル『特殊任務弾頭』の威力、長距離砲兵ロケットの信頼性、AI誘導型巡航ミサイルの精度を検証したとロイター通信は分析しています。注目されるのは、北朝鮮がミサイル誘導にAIを用いたと公表した点で、専門家の間では、北朝鮮がリアルタイムのデータを使って目標を認識・固定する終末誘導技術に踏み込んだ可能性が指摘されています。その技術水準がどこまで実戦的かは、なお見極める必要があるでしょう」(同)

北朝鮮の現在の動きを見る限り、ロシア・ウクライナ戦争からの学習効果を得ていることは確かだ。北朝鮮製「火星11」系ミサイルがウクライナで使用されたことも国連制裁監視団の報告で指摘されている。

火星11は、その命中精度、故障率、誘導装置の信頼性、電子戦環境での脆弱性などについて、多くのフィードバックを得ており、北朝鮮がロシアとの軍事協力を通じてこうしたデータを得ているとすれば、ウクライナ戦争は北朝鮮の兵器改良にとって、事実上の“実戦試験場”となっている。

「朝ロ中の連携構図は、日本にとっても他人事ではありません。朝鮮半島有事が発生すれば、在日米軍基地、自衛隊基地、港湾、飛行場、燃料施設、通信インフラは、米韓への後方支援拠点となる。北朝鮮が韓国向けに磨いている精密打撃能力は、有事には日本国内の拠点にも向けられる可能性が大。それは核ミサイルも含めてです」(同)

北朝鮮の兵器工場でも“90%メイド・イン・ジャパン”製品が生産される。

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