【國澤一誠のゾッとする実話怪談】第八夜 電車の隙間――あの日から、ホームの下が見られない

あなたは、電車とホームの隙間を意識したことがありますか?

あなたは、電車とホームの隙間を意識したことがありますか。
毎日のように利用している駅でも、その隙間をじっと見つめる人は、ほとんどいないでしょう。
ですが、もしそこから誰かと目が合ってしまったら――。
今回は、ある40代女性から寄せられた「電車の隙間」にまつわる実話怪談をお届けします。
少し異様な40代くらいの男性が隣に・・・

■ ホームにいた、あの男

今から20年ほど前のお話です。

当日は雲一つない快晴の空。
高校が一緒で引っ越してしまった友人と久々に会うため、気持ちよく自転車を漕ぎ、駅前の駐輪場に止めて改札を抜け、ホームへと向かいました。

ホームには人影も少なく、「良かった、今の時間は電車が空いてそうだなぁ」と思いながら電車を待っていると、足音が近づいてきました。
横を見ると、グレーのダボダボとしたスーツを着た、少し髪の薄いメガネの40代くらいの男性が立っていました。

その男の人は顔が真っ白で、無表情でした。
「この人、顔色悪いな。大丈夫かな?」と私が少し気になっているところへ、電車がホームへと滑り込んできました。

車内は空いており、座席も十分に空いていたため、「ラッキー、座れる」と思いながらドアを入り、右側の空席に腰を下ろすと、あのグレーのスーツの男性も同じ車両に乗ってきて、なんと私の隣の座席に座ったのです。

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