高校野球「7イニング制」田中将大vs斎藤佑樹── "あの夏"を知る2人の意見が真っ向から割れた本当の理由

20年ぶりの“激突”!(田中将大のインスタグラムより)

「7回制はないと思います。もっと他にやるべきことがあるのではないでしょうか」――。巨人の田中将大投手(37)はそう言い切った。一方、同じ決勝のマウンドで投げ合った元プロ野球選手の斎藤佑樹(38)は「7イニング制に大賛成」と真逆の立場をとる。20年前に甲子園を揺るがした「あの夏の2人」が、「野球の未来」をめぐって真っ向から意見をぶつけ合っている。

8月5日に開幕した第108回全国高校野球選手権大会。今年も49代表校が甲子園に集うが、大会前から球界の議論を沸騰させているのが、日本高野連が2028年度の採用を提言している「7イニング制」への移行問題だ。

加盟校の約7割が反対しているとされる中、2006年決勝の「当事者2人」の意見は鮮やかなコントラストを描いた。

2日間20回249球の死闘が原点

田中が7イニング制に反対する背景には、2006年夏の原体験がある。

「3連覇を狙う駒大苫小牧のエースとして臨んだ決勝、相手は早実の斎藤佑樹。試合は1対1のまま延長15回で決着がつかず、37年ぶりとなる引き分け再試合へ。2日間合わせて20回249球を投げ抜く死闘の末、田中は4対3で惜敗し準優勝に終わった。球史に深く刻まれたこの死闘こそが、田中の「野球観」の根幹をなしているのです」(スポーツ紙記者)

ちなみに、2試合ともに観客数は5万人を超え、大会通じての動員は85万人超。1998年の「松坂フィーバー」以来8年ぶりの記録で、この一戦が高校野球の魅力を再証明したとも言われている。

そのためか、日刊スポーツの取材に田中は「野球は9回。そこを動かすのはどうなのか。野村さんもおっしゃってましたが、野球は3の倍数でできている」と語り、楽天時代の恩師・野村克也氏の哲学を引用しながら7回制への違和感を説明した。

さらに開催場所についても「甲子園でなくてもいいのでは」と言及。ドーム球場や分散開催など、イニング数を変えるよりも先に議論すべき代替案を示した。

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