巨人が選択した支配下ラスト枠の真相…ヘルナンデスの日本帰還説と「走撃の鈴木」昇格の裏側

Elier Hernandez インスタグラムより
期限ギリギリの決定だった。7月31日、巨人が育成選手だった鈴木大和をラスト70人目の支配下選手に昇格させた。選手を補強したり、育成選手を昇格させることができるのは同日までだが、実は鈴木に決めるまでの2日間には、さまざまな情報も錯綜していた。

「29日、巨人は若林楽人(28)を埼玉西武に金銭トレードで譲渡しました。若林が抜け、70人の支配下枠に1人分の空きができました」(スポーツ紙記者)

再脚光のメキシカンリーグ打撃爆発と海外から舞い込んだ「ヘルナンデス帰還説」

その最後の1人を誰にするのか。そんな折、奇しくも海外から興味深いニュースが飛び込んできた。「エリエ・ヘルナンデス(31)がNPB帰還を熱望している」ということだった。

2024年途中に巨人入りし、その年のシーズン優勝に大きく貢献した、あのヘルナンデスである。昨季の巨人退団後はメキシカンリーグ「ドゥランゴ・カリエンテ」でプレーしている。ヘルナンデスの今シーズンの成績だが、打率2割7分1厘、本塁打14、打点58。出塁率が3割5分2厘で、OPS(出塁率+長打率)でも8割8分1厘と高い数値を残している。

「ヘルナンデスは巨人時代の’24年終盤、左手首を骨折してしまい復帰後は快音が聞かれませんでした」(同)

メキシカンリーグでの好成績は、骨折の後遺症がなくなったからだろう。

近年、外国人選手がNPB球団に移籍してくる際、海外メディアが先駆けて報じることの方が多いため、ヘルナンデスの緊急帰還を直感した日本の取材陣も多かったが、いざ蓋を開けてみると最後の支配下枠に収まったのは鈴木だった。ちなみに、鈴木のファームでの打撃成績は2割2分である。

「打率は低いですが、鈴木はファーム中地区の盗塁部門で、2位の22盗塁をマークしています」(同)

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伝統の誇りと橋上監督代行のリアル思考が生んだ決断

打撃力ならヘルナンデス、走塁と守備では鈴木。機動力を重視する橋上秀樹監督代行らしい選択となった。

「巨人は球場チケットが入手困難だった時代があり、球団は点差の開いたビハインドゲームでも1年に1回来れるか、来れないかのファンのために捨て試合をつくりません。そういう思いが今も球団全体にあり、それだったら、一発のある選手の方を求めます。橋上監督代行は冷静かつ総合的に戦力を分析し、打撃力よりも、試合終盤に代走で起用できる選手が欲しかったのでしょう」(球界関係者)

代走・鈴木が、今シーズンの阪神とのデッドヒートを制するカギとなりそうだ。

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