同率首位で突入した混戦模様! 「令和の伝統の一戦」で巨人を圧倒する阪神の強さ

阪神タイガース公式インスタグラムより


本日からプロ野球後半戦がスタートするが、阪神の前半戦最後のカード(7月24~26日)は、甲子園を舞台とした巨人戦。首位阪神と2位巨人のゲーム差「1」で迎えたこの3連戦は、24日は延長10回の末にダルベックの一発などで巨人が逆転勝ち、25日も打線が奮わない阪神に対し巨人が快勝して連勝。しかし26日は阪神先発・村上頌樹が9回0封の好投を見せ、意地の1勝を返した。結果は巨人の2勝1敗。この3連戦を終えた7月28日現在、阪神・巨人はともに50勝40敗(阪神1分、巨人2分)、勝率.556でゲーム差なしの同率首位に並び、混戦模様となっている。

そんな伝統の一戦の初戦が始まる前のことだった。巨人の坂本勇人たちが藤川球児監督を訪ねていた。

「巨人の選手たちが甲子園球場に到着したのは昼前でした。ホームチームの阪神は試合前練習の最中で、それを見守っていた藤川監督のもとに歩み寄り、挨拶をしていました。終始和やかなムードで談笑もしていましたよ」(在阪記者)

オールスターゲーム出場の決まった巨人の選手7人が、セ・リーグを指揮する藤川監督に敬意を示し、藤川監督も彼らを歓迎した。90年以上にわたるライバル同士が互いにリスペクトし合う。プロ野球ファンの心を打つシーンだったが、「伝統の一戦」の中身は変わっていた。

2019年以降は102勝83敗…「昭和の貯金」に頼る巨人との格差

阪神102勝、巨人83敗(6分け)。何の数字かと言うと、2019年以降の両チームの対戦成績だ(26日現在)。プロ野球が始まった1936年以降のトータル成績では1141勝914敗77分けで巨人が上だが、それは昭和40年代のV9時代の貯金によるもの。’21年以降、阪神は対戦成績で巨人より下になったことはない。去年までの優勝回数では巨人が3回で阪神が2回だが、今季、連覇を果たせばイーブンになる。

また、’24年に巨人が優勝したシーズンの両チームの対戦成績は12勝12敗1分けで、阪神が一矢を報いた。今季は、この3連戦を終えて阪神が10勝7敗で前半戦を終えているため、「令和の伝統の一戦」は依然として阪神の方が強いと言っていい。

【関連】2,500安打は"花道"か、それとも続投か――坂本勇人を巡る巨人最大の難題

新設「長嶋茂雄賞」の行方…ミスターの初代称号まで虎が強奪か

伝統の一戦の変貌は、何も対戦成績だけでない。

「今年から『長嶋茂雄賞』が新設されました。成績だけではなく、ファンを熱く魅了し、野球の文化的価値を高めた選手が選ばれます。前半戦を見る限り、阪神の佐藤輝明(27)か、森下翔太(25)が選ばれそう」(同)

多くのメディア関係者がサトテル(佐藤輝明)を挙げていた。「巨人選手は?」と聞くと、盗塁王争いを繰り広げる浦田俊輔、7月17日にサヨナラ本塁打を放った坂本などが挙げられた。複数の選手名が返ってきたのは、「どの選手も決め手に欠く」からだ。

「ミスタープロ野球・長嶋」の初代称号まで奪われ、V争いも阪神・巨人が同率首位のまま前半戦を終えれば…。令和のプロ野球は"トラの時代"とも言えそうだ。

【関連】完封まであと1球で巨人打線に逆襲された才木浩人 それでも"Gキラー"の称号が揺るがない訳