福岡県議会"ヤクザ顔負け"カツアゲ疑惑で一転、蔵内ドンが白旗

広がる証言、県職員にも波及

中尾副議長は7月24日、藏内議長に議員辞職願を提出し、即日受理され正式に議員を辞職した。会見では「県政の混乱を招いた」として県民に陳謝する一方、現金授受については「絶対にない」と改めて否定。名指しした吉松県議に対しては名誉毀損での告訴・提訴の方針も示した。

正副議長経験者による証言は吉松、江藤両県議にとどまらず、他会派を含む5人にまで広がりをみせており、藏内議長への資金提供をしていたと明かす証言まで飛び出した。

県議会は、弁護士など第三者による全議員を対象に、正副議長など役職に関連する金銭授受の有無等について聞き取り調査を実施することを決めた。

上納金は県議にとどまらず、県職員にまで広がっていたことも発覚した。

「県庁の親睦会『部課長会』が、議長・副議長の政治資金パーティーのパーティー券を購入していた。部課長会は、給与から天引きされる積立金から成り立っており、原資は部課長の給料だった。部課長以上のほぼ全員に案内が届いており、県議会と県の主従関係の下、県職員は断ることができない悪習が続いていた」(福岡県政消息筋)

高市首相も注視する異例事態

疑惑は永田町にも波及した。藏内議長は7月23日、全国都道府県議会議長会の会長として官邸で高市早苗首相と面会。面会後、報道陣に「ネットで炎上して、日本で一番悪い男が蔵内勇夫だと言われている」と自虐交じりに語り、首相からは「頑張れというような目で見ていただいた」と振り返った。

高市首相は国会閉会後の会見で、「まずは自民党福岡県連においてしっかり事実確認されることが重要」と初めて疑惑に言及しており、政権としても福岡県政の混乱を静観できない状況がうかがえる。