熊本地震に便乗したSNSデマ投稿に産経デジタルzakⅡもダマされる



「ライオンが逃げた」10年前の震災デマを教訓にできなかったメディアの事情

震災デマ拡散については「10年前の熊本地震の教訓が生かされていない」の声も。2016年4月14日に発生した熊本地震の直後にはSNSで「クレア(イオンモール熊本)で火災が発生した」という情報があった。フジテレビは特別番組の中でこの火災情報を伝えたが、約20分後に番組内で訂正した。

同時に、別のSNS投稿を受けて「ライオンが逃げた」というデマも拡散していて、災害時の混乱ぶりが浮き上がった。 フジテレビ広報担当者は「火災の情報があると伝えたが、結果的に間違っていた」と説明している。

2016年4月19日には、仙台放送が公式サイトで謝罪を掲載した。取材中の中継車がガソリン給油の列に横入りしたとされる画像にテレビ局のモラルを問う投稿に関連して、同社関連会社の社員が事実と異なる虚偽の投稿をしていたことが問題だった。

「センセーショナルな内容ほど、10年前よりSNSでデマ情報が拡散するスピードは早く感じますね。また、AIの進歩で画像や動画が本物かどうかの区別がつきにくくなっています。今回のzakⅡさんがダマされましたが、あすは我が身かと戦々恐々です」(前同のメディア関係者)

各メディアは、震災に便乗して同情を引こうとする投稿や、義援金や支援を装った不審な誘導が出回っている可能性があるとして、読者に注意を呼びかけている。災害直後の混乱した情報環境では、メディア自身がデマの拡散に加担してしまうリスクがあることが、あらためて浮き彫りになった。

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