支持率が発足以来最低に キングメーカー・麻生太郎の逆襲と90人包囲網で「高市おろし」勃発か

39年ぶり1ドル163円 骨太方針に世界がレッドカード

もっとも、この物価高の折、消費税減税よりも遥に深刻な問題がある。円安だ。「世界市場が高市政権の経済政策を不安視している」と指摘するのは、経済ジャーナリストだ。

「7月21日の円相場は約39年ぶりに1ドル163円台の円安を記録した。この日、高市政権は2040年度までにAI、半導体、宇宙、医療などの戦略17分野で総額370兆円超に及ぶ官民投資の『骨太方針』を閣議決定した。しかし、この方針は財源が曖昧な上、1200兆円の借金を抱える日本の歴代政権が必ず掲げた『財政健全化』の5文字がスッポリ消えていた。加えて、骨太原案には日銀の独立性に政府が関与するニュアンスも見え隠れ。同日の円安は、世界市場が“高市骨太方針”にレッドカードを突き付けた格好」(同)

円安が進めば、外国からのすべての輸入価格は高騰し、物価高は止まらない。

「米イラン戦争も一向に収まる気配がなく、むしろ悪化している。ホルムズ海峡に加え、紅海でも小競り合いをしており、原油高、物価高に拍車を掛けている。その不安感も支持率ダウンに繋がっているのでは」(マスコミ記者)

鈴木幹事長を外せば麻生が「高市おろし」へ

高市氏の「積極財政」と真逆なのが、「財政健全化」を至上主義とする財務省。戦後最長となる3205日にわたって財務相を務めたのが麻生氏だ。その麻生氏はキングメーカーとして高市氏を後見する半面、日本国の財布の紐を握る財務官僚の意向も汲み取り、バランスを取ってきた。

「5月に麻生氏は高市氏をバックアップする自民党議員連盟支持グループ『国力研究会』を発足させた。これに高市氏は内心、“ウザイ”と思っているようだ。麻生院政路線がミエミエですからね。それは麻生氏に根回しせず、1月の衆院解散に踏み切った一件でも分かる。財政健全化を消す高市骨太方針もそう。高市氏からすれば、政権誕生の論功行賞は組閣や党役員人事ですでに果たしたという思いが強い。だから9月に有力視される内閣改造、党役員新人事では、麻生氏の義弟・鈴木俊一党幹事長を外すともっぱら。高市氏が鈴木幹事長を交代させれば、麻生氏は“高市謀反”と判断し、一気に高市おろしに動くだろう」(自民党幹部)