「言葉のプロ」元フジテレビアナが自身の言葉で全番組降板 長谷川豊が2016年に経験した転落の全真相【スター失言史 第3回】

表現の不適切さが物議を呼んだ

芸能人や著名人の何気ない一言が、時に世間を揺るがし、築き上げてきたキャリアやイメージを大きく変えてしまうことがある。彼らはどんな代償を払い、いかにしてその窮地を乗り越えたのか。本シリーズでは、世間を騒がせた「失言」と社会的反響、本人たちのその後の歩みまでを振り返る。

ブログ投稿が引き金で全腎協の抗議文に発展

テレビ局の「局アナ」という職業は、明瞭な滑舌と高いアナウンス技術を武器に、時にメディアの中心で大きな影響力を持つ存在となる。元フジテレビのアナウンサー・長谷川豊も、ニューヨーク支局勤務などを経て2013年にフリーとなり、複数のバラエティーや情報番組で人気を博していた。

しかし、言葉のプロとしてキャリアを築いてきた彼を待っていたのは、自身のブログ内での表現をめぐる、あまりにも大きな社会的試練であった。

その転換点となったのは2016年9月19日。長谷川は自身の公式ブログに、日本の医療費増大という社会問題に一石を投じる意図で記事を投稿した。しかし、医療費問題という政策的テーマを議論する体裁を取りながらも、当事者やその家族の心情への配慮が著しく欠落した表現は、多くの人々にとって受け入れがたいものだった。

夕刊紙記者が当時の状況をこう振り返る。

「この記事が公開されるや否や、SNS上では瞬く間に批判の声が広がった。全国腎臓病協議会(全腎協)からも正式な抗議文が届くなど、医療関係者から一般ユーザーまで表現の不適切さを指摘する声が殺到した。アクセス目的の『強い言葉』がここまでの波紋を呼ぶとは、公の電波で発信することの怖さを改めて証明した事例だった」

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