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コロナ禍で苦境に立つ飲食店の救世主! その名は『ど冷えもん』

(画像) Roman Samborskyi / shutterstock

人気メニューを24時間、非対面、非接触で購入できる冷凍自動販売機『ど冷えもん』の需要が拡大し、コロナ禍で苦境に立つ飲食店の〝救世主〟になると注目されている。

「6月1日から厚生労働省が飲食業者に対して、罰則付き『HACCP(ハサップ)の義務化』を求めることになりましたが、これが『ど冷えもん』の設置を後押ししています。HACCPとは食品に対する衛生管理の手法ですが、作業が煩雑なために高齢の経営者や弱小の飲食店では、そこまで手が回らない。その点、『ど冷えもん』なら衛生管理も問題ありません」(食品アナリスト)

『ど冷えもん』の重量は280キロだが、サイズはさほど大きくなく、屋内外の小さなスペースにも置ける。支払いは電子マネーやQR決済によるキャッシュレス対応なので、人件費を抑えることもできる。

マンションや住宅街にも設置可能

今年2月に東京・四谷のラーメン店が初めて『ど冷えもん』を設置するや、瞬く間に全国に広がった。メニューはラーメンだけでなく、1台の『ど冷えもん』で最大11種類の商品の冷凍販売ができる。東京・築地では冷凍の技術を活かして、マグロやウニ、イクラなども販売されている。

「全国のご当地メニューを取り寄せて売ることも可能です。インターネットを通じて遠隔操作で在庫の確認もできるので、世界的な問題になっている食品ロスも抑えられます」(流通アナリスト)

販売代理店関係者は「飲食店だけでなく、マンションや住宅街にも置けるだけに、今後も『ど冷えもん』の需要は伸びますよ」と自信満々だ。

「ぼく、ドラえもん」と間違えそうなネーミングの冷凍自販機『ど冷えもん』が、コロナ禍で新たなブームになりそうだ。

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