阪神・ガルシア"発表当日即合流"の異例 夏場の外国人補強に見える焦りの正体

デルミス・ガルシア外野手

通常、新外国人選手の獲得発表当日に1軍練習へ参加させることは過去に例がないが、それが今回は当然のように行われた。これひとつをとっても、阪神タイガースが焦燥感に駆られていることが透けて見える。

7月21日、阪神はドミニカ共和国出身のデルミス・ガルシア外野手(28)=前四国IL高知=の獲得を発表した。同日、ガルシアは甲子園球場での1軍試合前練習に早速参加。柵越えの打球を連発して存在感を示し、入団記者会見では「パワーが持ち味。優勝に貢献したい」と力強く話した。ただ、その“異例”ともいえるスピード感には、球団の明確な意図が込められているとみられている。

発表当日合流の「異例」とは

「新外国人選手は通常、獲得発表後に渡日手続きや健康診断、ユニホームの用意などを経て、まず2軍で状態確認をしてから1軍に上げるのが一般的です。ところが、今回のガルシアは、四国ILという国内独立リーグに在籍しており、渡航や身体検査の手続きが省略できたとはいえ、獲得発表当日の1軍練習参加。前例のない対応に複数のメディアが“異例”伝えたほどでした」(スポーツ紙記者)

実際、6月29日に獲得を発表した中継ぎ投手のアンダーソン・セベリーノ(31)でさえ、来日後はまず2軍で2試合に登板してから1軍に昇格している。これを考えれば、今回のガルシアがいかに「即戦力」として期待されているかが、この扱いからも読み取れるのだ。

補強が「2人」になった理由

ガルシアは阪神が7月に獲得した2人目の外国人選手だ。先述のセベリーノは中継ぎの穴を埋めるための補強だったが、ガルシアはまったく異なるニーズから獲得に至った。

「阪神は巨人と首位を争う好位置にいながら、得点力の課題がくすぶり続けていた。前半戦だけで四国ILのリーグ年間本塁打記録に並ぶ18本塁打を放ったガルシアには、チームに手薄とされる『右の大砲』としての役割が期待されている。というのも、ガルシアは2022年にアスレチックスでメジャーデビューして5本塁打を放った実績もあるからです」(同)

ちなみに、支配下選手枠はガルシアを含めて上限の70人に達し、この補強が今季優勝を強く意識したものだったことをうかがわせているのだ。

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