1億5000万円の契約金を棒に振った...マイナー契約・佐々木麟太郎の野望といばらの道

佐々木麟太郎


米スタンフォード大2年生の佐々木麟太郎(21)が、福岡ソフトバンクホークスの1位指名を蹴り、マイアミ・マーリンズ傘下でのマイナー契約という「狭き門」を選ぶ方向で動いていることが明らかになった。手にできたはずの契約金は最大1億5000万円。それを投げ捨ててまで、大谷翔平の背中を追う茨の道へ飛び込もうとする決断だ。ただし本人および所属事務所からの正式な発表はまだ行われていない。

昨年10月のNPBドラフト会議で、花巻東高出身の佐々木をソフトバンクが1位指名。交渉権を得た同球団は背番号「1」を提示し、7月1、2日には佐々木を福岡に招いて球団施設を見学させるなど、まさに全力の口説き落としにかかっていた。佐々木自身も「大変恐縮ですし、感極まっているところもあります」と心を動かされていたという。

1億円以上の大金差…MLBドラフト8巡目というシビアな現実


だが並行して進んでいたのがMLB挑戦の道だ。7月12日(日本時間13日)、米フィラデルフィアで行われたMLBドラフト会議で、佐々木はマーリンズから8巡目・全体235位という評価で指名を受けた。この順位は決して高いものではなく、契約金の相場も23万9200ドル(約3800万〜3900万円程度)とされる。ソフトバンクが新人選手に提示できる上限(契約金1億円+出来高5000万円で最大1億5000万円)と比べると、実に1億円以上もの開きがある計算だ。

錯綜するメディア報道と近く地元・岩手で開かれる運命の会見


交渉期限はマーリンズが日本時間28日午前6時、ソフトバンクが今月31日。約2週間という短い熟考期間の中、一部報道では佐々木が15日、マーリンズ入りの意思を固めたと伝えられている。

ただし、佐々木のマネジメントを担う「ナイスガイ・パートナーズ」の木下博之代表は同日、この報道を明確に否定し、「まだ選択肢のどれかに決めた事実はありません」とコメントしている。ソフトバンクの三笠杉彦ゼネラルマネジャーも16日の取材に対し「コメントはない」と述べるにとどまり、この件について球団としての確認は取れていない。正式な発表は近く故郷・岩手で開かれる会見で、本人の口から伝えられる見通しだ。

【関連】【2026 MLBドラフト】なぜここまで差がついたのか——全体1位候補ロッチと佐々木麟太郎のシビアな評価の差とは